【頻発する"スーパー台風"への備えとは?】 家づくりを『学ぶ』ブログ・構造編 第19弾
☝風速70m/sの威力は、木造住宅や鉄骨構造物を大破します。
いつも読んでいただいて
ありがとうございます。
埼玉県北本市で
『学んで楽しむ家づくり』を
お届けしている
“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”
蓮見工務店社長 蓮見幸男です。
☝昨年の取材時に撮っていただいた1枚。
加須市 F邸 2階ホール(2022年竣工)
≪30年後も、しみじみ
「良い家だ」と思える家づくり≫
を味わって貰いたくて
毎日書いているブログの
今日が668回目です。
台風10号は
わたしたちを嬲るように
ゆっくりと、列島の形に添って
移動している感じです。
午後2時時点では
勢力が少し落ち着いて
中心気圧975hp
最大瞬間風速50m/s
という状況です。
今朝のニュースでは
列島に上陸する台風としては
過去最強になるとの報道もあったので
かなり心配ではあります。
なぜ、この台風が
迷走を続け
勢力も過去最強クラスになったのか
そのメカニズムを
見てみたいと思います。
朝日新聞の記事
《台風10号、発達の構図》
~専門家・「まるで熱帯。
数十年後には頻発か?」~
京都大学防災研究所
伊藤耕介准教授(気象学)
の解説をもとにご紹介します。
台風10号は26日時点で
980hpだった中心気圧が
2日間で、45hpも下がって
935hpと急激に発達しました。
最大瞬間風速も70m/s
を観測していて
木造住宅の倒壊や
鉄骨構造物の変形・破壊も
懸念される状況でした。
伊藤准教授は
この台風が急速に発達した要因を
この2日間で台風がたどった経路にある
と分析されています。
その経路には暖流である黒潮が流れていて
しかも、表面海水温が
例年に比べ1~2℃ほど高く
水深50mの深さでも1℃ほど高い状態。
台風が発達するための
エネルギーの供給源になっていた
とみています。
また、日本上空で吹いている偏西風が
例年よりも北側を流れており
上空で台風を崩すことが出来ず
海と空との双方で、勢力を高める構図が
出来ていたとのこと。
こうした構図は熱帯気候で良く見られるもので
日本付近(北緯30度前後)では
見られなかったものだそう。
このまま海水温の上昇が続けば
こうしたスーパー台風も
頻発する可能性が高いとのこと。
今日、日中に九州に上陸して
中心気圧は上がってきましたが
勢力が衰えるまでには
1~2日はかかります。
これからの台風の進路となる
東日本、特に東北地方では
気圧の谷も近づく予報が出てますので
今後3~4日間は
警戒が必要のようです。
このブログでも
ご紹介してきましたが
建築基準法で求めている
耐風性能(等級1)は
風速50m/s に対しても
直ちに倒壊・大破しない
というものです。
今後、地球温暖化の進行と共に
海水温の上昇が止められない場合
風速70m/s の勢力で接近してくる
スーパー台風が頻発することが
予想されるとすると
建築基準法では対応できないですし
最高等級で、1.2倍の強度を有する
耐風等級2でも怪しくなってきます。
これからは、自主判断として
基準法の1.4倍の強度を
耐風性能として求めることが
推奨されるのではないでしょうか。
毎週木曜日は
“家づくりを『学ぶ』ブログ・構造編”
~家族の安全を守る構造”いろはのい”~
をテーマにブログを書いていて
今日はその19回目
【頻発する"スーパー台風"への備えとは?】
をおとどけしました。
今日は、
‟【頻発する"スーパー台風"への備えとは?】
家づくりを『学ぶ』ブログ・構造編 第19弾”
というテーマで
台風10号の接近で
極強い勢力の台風に対して
住宅の構造はどう作っておくべきか?
について考えてみました。
すべての経験を誇らしく感じ
思わず自慢したくなる
『家づくりヒストリー』を
提供し続ける
あなたにとっての
“オンリーワン・ビルダー”です。
これからも、住まいに関わる
さまざまな話題をはじめ
蓮見工務店、わたしについても
情報提供したいと思います。
ホームページ
インスタグラム
にも、さまざまな情報を載せていますので
参考にしていただければ幸いです。
このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を
『松尾設計室』 松尾和也さんに、お願い出来ることになりました。
ご希望の方は、是非ご相談ください。
また、耐震構造に関しても
『構造塾』主宰 佐藤実氏に随時相談できます。
‟楽しむ家づくり” のパートナー
株式会社 蓮見工務店
代表 蓮見幸男 (はすみゆきお)
〒364-0005
埼玉県北本市本宿6-31
048-591-2707
info@hasumi.jp