【《PMV》「暑さ」「寒さ」を決めるもの】 家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編 第25回

『PMV』を算出することで、問題の解決策が見えてきます。

 

いつも読んでいただいて

ありがとうございます。

 

 

埼玉県北本市で

『学んで楽しむ家づくり』を

お届けしている

 

“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”

 

蓮見工務店社長 蓮見幸男です。

 

昨年の取材時に撮っていただいた1枚。

 

こんなお家つくってます。

行田市 I邸 寝室(2015年竣工)

 

 

≪30年後も、しみじみ

「良い家だ」と思える家づくり≫

 

を味わって貰いたくて

毎日書いているブログの

 

今日が695回目です。

 

 

昨日、今日と曇りがちなので

気温は26~27℃くらいで

然程上がってはいないのですが

 

湿度が高めで

蒸し暑く、不快感があります。

 

朝8:00の時点で

気温25.9℃

相対湿度73.0%

絶対湿度15.5g/kg(18.3g/㎥)

という状況です。

 

秋分の日の頃に

一気に秋らしい気候になった際には

絶対湿度が10g/kgを切るような

爽やかさだったので

 

空気中の水分量が

1.5倍も増えているってことです。

 

湿度が高いと

日没後の気温の低下も鈍くなるので

昨夜は、少し寝苦しかったです。

 

この時期に、これだけ湿度が高いのは

台風17号の影響なのでしょうかね?

 

 

 

こうしたことを繰り返すうちに

いつの間にか、季節が進んでいることに

気付く瞬間があったりして

それもまた、楽しいのですよね。

 

食いしん坊の私は

『食欲の秋』ということで

秋刀魚の塩焼きが待ち遠しいです。

 

 

 

さて、毎週土曜日は

 

“家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編”

~暮らしの快適を守る温熱環境”いろはの”~

 

をテーマにブログを書いていて

 

今日はその25回目

【《PMV》「暑さ」「寒さ」を決めるもの】

をおとどけします。

 

 

暑さや寒さというと

気温や室温などの、温度を思い浮かべます。

 

このブログを読んで頂いている方だと

放射熱というのもあって

 

身体で感じる温度は

(室温+室表面の平均温度)÷2

に近似するというのも

ご存じかと思います。

 

その他、風が当たれば

涼しく感じますし

 

湿度が高いと

蒸し暑く感じてしまう

 

ということも、経験的に

実感してますよね。

 

 

ひとが感じる温熱環境の

体感的指標として

PMV(温熱環境評価指数)

というものがあります。

 

 

温熱環境の評価項目を

環境側要素

①温度

②湿度

③気流

④輻射(放射)

人間側要素

⑤代謝量

⑥着衣量

として評価し

 

各要素を変えた時に

ひとの温熱感覚がどう変化するか

についての関係性を表す

指標になります。

 

 

1300人に及ぶ実験の結果を

指標化したもので

 

「かなり暑い:+3」〜「かなり寒い:-3」

の7段階で数値化され、

 

中央値の「中立(快適):0」

が熱くも寒くもない、

熱的に不快のない状態を示します。

 

※PPDは、被験者が不快に思う割合を示します。

 

 

簡単な入力で結果を導き出せる

エクセルデータも公開されていますので

興味のある方は、ググってみて下さい。

 

 

ちなみに、今朝の要素を入力した場合

※人間側要素

⑤代謝量=1(着席してリラックスした状態)

⑥着衣量=0.5(薄手の夏服)

として入力

 

PMV値は0.216となって

快適域であることが分かります。

 

 

同じ条件で、⑤代謝量を2.0(掃除等の作業)

にすると、

PMV=1.429まで上がり

 

約半数の人が、暑くて不快に感じる

という状況に変わります。

 

 

また、5日ほど前の湿度で

風速1㍍の爽やかな風が吹いていると

 

②湿度=47.1%、③気流=1m/s

となって、

PMV=0.761まで下がり

 

不快に感じる人の割合は

5人に1人程度まで減ります。

 

 

8月末から9月に入って

室内が暑く感じる、

との指摘が多くなっています。

 

夏至からふた月ほど経って

太陽高度が下がってきたことで

窓や壁が日射を受ける時間帯が長くなり

④の輻射熱が増えたことと

 

少し外気温が下がってきたことで

活動量が増えて、

⑤の代謝量が上がってきたこと

 

これらが原因として挙げられそうです。

 

 

軒先に簾などを下ろして

日射遮蔽を徹底し、輻射を減らすこと

 

活動量のコントロールは

建築では出来ません。

 

その代わりに、

エアコンの他に、扇風機などを併用し

気流をつくること

 

こうした対応で

PMV値を下げ、温熱感を調えていくことが

出来ると思います。

 

 

現況をしっかりと把握し

こうした指標を基に分析することで

 

問題の解決に向けての

正しい道筋を探すのに役立てています。

 

 

 

今日は、

‟【《PMV》「暑さ」「寒さ」を決めるもの】

家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編 第25回”

というテーマで

PMVという

ひとが感じる

温熱環境の指標について

勉強してみました。

 

 

すべての経験を誇らしく感じ

思わず自慢したくなる

『家づくりヒストリー』を

提供し続ける

 

あなたにとっての

“オンリーワン・ビルダー”です。

 

 

これからも、住まいに関わる

さまざまな話題をはじめ

蓮見工務店、わたしについても

情報提供したいと思います。

 

 

 

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参考にしていただければ幸いです。

 

このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を

『松尾設計室』 松尾和也さんに、お願い出来ることになりました。

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また、耐震構造に関しても

『構造塾』主宰 佐藤実氏に随時相談できます。

 

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