【『八溝材』への誇り、製材工場訪問のお話】 「蓮見工務店の存在意義を考える」第32弾

栃木県産材の名木「八溝杉」の製材所にお伺いしました。

 

いつも読んでいただいて

ありがとうございます。

 

埼玉県北本市で

『学んで楽しむ家づくり』を

お届けしている

 

“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”

 

蓮見工務店社長 蓮見幸男です。

 

昨年の取材時に撮っていただいた1枚。

ビフォー

アフター

北本市 Sこども園 改修工事(2004年竣工)

 

≪30年後も、しみじみ

「良い家だ」と思える家づくり≫

 

を味わって貰いたくて

毎日書いているブログの

 

今日が749回目です。

 

 

12月13日金曜日

そう、今日は『13日の金曜日』です。

 

古来より西洋では

この13日の金曜日を"不吉"な日と

されてきました。

 

由来については、

諸説ありということのようですが

 

一般的に言われているのは

キリストの「最後の晩餐」で

13番目に座ったのが

 

キリストを裏切ったとされる

ユダだったこと。

 

そして、キリストが磔にされたのが

金曜日だったため

 

それ以来、13と金曜日が結びついて

『13日の金曜日』が

長く忌み嫌うべき日とされてきたようです。

 

 

 

その他、聖書によると

 

アダムとイブの息子カインが

アベルを殺したのが金曜日で

 

イブがアダムに、禁断の果実を

渡したのも金曜日だそう。

 

また、古代メソポタミア発祥の

12進法に由来し、

 

「12」という数字の完全体され

「13」はそれを覆すもの

とされたためとの見解もあるようです。

 

 

わたしには、13日の金曜日での

イヤな記憶は無いので

気にしないことですね。

 

 

さて、毎週金曜日は

「蓮見工務店の存在意義を考える」

をテーマにブログを書かせて貰っています。

 

今日はその第32回目

【『八溝材』への誇り、製材工場訪問のお話】

をおとどけします。

 

先日、栃木県の那須に

製材所の見学に行って来ました。

 

 

関東における最大の生産地である

八溝山地の杉材をメインに製材加工されている

 

二宮木材株式会社さんの

那須塩原の製材工場にお伺いし

 

伐採場から運び込まれてきた丸太を

柱や梁などの構造材や

 

天井や壁に張る羽目板、床板などの仕上材に

製材、加工されるのを

間近で見学させていただきました。

 

関東有数「八溝山系」の木材を製材|二宮木材株式会社

 

 

工場の敷地内に入ってすぐに

圧倒されるのが

製材された木材のストックの量です。

 

3000坪のヤードに、1万㎥の製材品が

所狭しと積み上げられています。

 

今回、案内して頂いた二ノ宮専務によると

ひと月に8千㎥出荷されるそうで

 

年間、約10万㎥の製材出荷を誇る

杉材の一大拠点とのこと。

 

 

蓮見工務店の場合、1棟あたり

構造材に20㎥強の木材を使用します。

 

なので、約5000棟分の木材が

このヤードから出荷されている計算です。

 

 

二宮木材さんの特徴は

膨大な出荷量だけでなく

製材のバリエーションの多さも

凄いのです。

 

様々なサイズに対応可能で

なんと、200種類以上も

常に在庫されているそうです。

 

サイズを絞って

量を捌いたほうが効率的なのですが

 

豊富な在庫量を誇る輸入材に

遅れを取らない様に

 

「二ノ宮さんに頼べば、なんとかしてくれる」

 

ということが、国産材の普及には

とても大切だという思いで

頑張っておられるそうです。

 

 

 

 

また、地元栃木県産材にも

強い誇りを持っておられ

 

杉材としての"素性の良さ"は

和歌山、岐阜と共に

栃木県は3大生産地の一つと

自負されていました。

 

その自負は、我田引水でも

自画自賛でもなくて

ちゃんと、根拠があるのです。

 

今回、丁寧にご案内、レクチャーして頂いた二ノ宮専務さん。

 

戦後の木材需要のひっ迫から

全国各地で、木材の植林が

一斉に始まりました。

 

その当時の植林材が

今、50年~70年生材として

生産地から出荷されているのですが

 

栃木では、県庁職員の指導で

植林地の手入れに

すごく力を入れて来たそうです。

 

全国の生産地の中でも

県主導で、植林地の管理に

注力してきたのは

栃木県が唯一だろうとのこと。

 

 

また、実験でもその"素性の良さ"を

証明しているそうです。

 

一般的に、杉の下地材は

輸入材のマツなどに比べ強度が低く

 

大工さんなどに「釘が効かない」

などと言われてきました。

 

そこで、県の林業センターで試験を行い

ヤング係数が平均で100を上回る

実験値を得ました。

 

この数字は、トドマツとかエゾマツと

同等とのことです。

 

 

当時の林業作業者の方々による

下草の刈り取りや

枝打ち、間伐などの手入れを

丁寧に行ってきた成果を

 

いま、わたしたちが

家づくりの中で、享受している

ということをお聞きし

とても感謝し、誇らしく思いました。

 

 

ちなみに栃木県の杉材の製材品出荷量は

全国で5~6位、

 

また、人工乾燥材の出荷量は

全国1位だそうです。

 

栃木県では50万㎥の杉丸太が

1年間で伐り出され

 

その内、30万㎥が

製材用の丸太になります。

 

その1/3の10万㎥を

二宮木材さんが取り扱っておられる

 

本当に、凄い規模であることが

数字からも理解できます。

 

 

二ノ宮専務さんのお話に

食い入るように聞き入ってしまいました。

 

このお話を、家づくりされるお客様にも

聞いていただければ

 

木造住宅への思いが、

一段と深いものになるのではと思い

 

エンドユーザー対象の見学会と

レクチャーの開催をお願いし

快諾いただきました。

 

 

 

製材工場の内部も

興味深いことをたくさん見学出来ました。

 

それについては、次回に

お伝えしたいと思います。

 

 

今日は、

‟【『八溝材』への誇り、製材工場訪問のお話】

「蓮見工務店の存在意義を考える」第32弾”

というテーマで

関東の木材の一大産地

八溝山地の製材工場でお聞きした

栃木県産杉材の"素性の良さ"

についてのお話のご紹介でした。

 

 

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思わず自慢したくなる

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これからも、住まいに関わる

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蓮見工務店、わたしについても

情報提供したいと思います。

 

 

 

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このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を

『松尾設計室』 松尾和也さんに、お願い出来ることになりました。

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