【和モダンな平屋】おしゃれな実例で見る「間取り・内装・外観」デザインのポイント
和モダンな平屋建ての家について、おしゃれな施工事例を交えて「間取り・内装・外観デザイン」のポイントを紹介します。
リビング・ダイニングキッチン・寝室・洗面トイレ・玄関など空間別にお話ししますので、マイホームの新築やリノベーションを検討中の方はぜひ最後までご覧ください。
● 和モダンな平屋建ての家を建てたい方は、設計施工実績の豊富な建築会社へ相談しましょう。
● 「蓮見工務店 + 蓮見建築設計事務所」は、“手作りの家”をモットーに埼玉県で高性能な和モダンデザイン住宅を数多く手がけています。
目次
和モダンな家が人気な理由
和モダンデザインとは、和風なテイストとシンプルモダンなテイストを融合させたスタイルです。
障子や襖、畳など“和”の要素を現代様式の住まいへ取り入れることで、落ち着ける高級感のある空間を演出できます。
素朴ながらも洗練されたスタイリッシュさがあるため、老若男女幅広い方から馴染みやすいデザインとして受け入れられています。
和モダンデザインは流行に左右されず飽きにくい上に、機能性まで兼ね備えている点も人気のポイントです。
最近は和モダンデザインの“進化系”として、北欧デザインと融合させた「ジャパンディスタイル」を採用する事例も増えています。
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【実例で見る】和モダンな平屋の“間取り”ポイント
蓮見工務店ではこれまで数多くの和モダンな平屋建て住宅を手がけてきた実績があります。
その中からいくつかを抜粋し、間取りのポイントとあわせて紹介します。
間仕切り壁の少ない平面計画
最近は住宅の断熱性能が高まったこともあり、間仕切り壁の少ない間取りが人気です。
間仕切り壁の少ない間取りは開放的な点が魅力ですが、和モダンに仕上げたい方は引き戸で空間を分けるプランもおすすめです。
一つの空間をガラス戸や障子で区切ると、シーンに応じて開けることも閉じることもでき、様々な用途で使えるフレキシブルな間取りになります。
上の事例のようにガラス戸の上をオープンにすると、目線を遮りつつも空気がこもらず陽の光に包まれた明るい家に仕上がります。
こちらの事例は家のゾーニングに造作家具を用いている事例です。
リビングエリアと通路をオープン棚で区切ることで、背後に人が行き交ってもあまり気になりません。
また、物をおいても隙間から視線が抜けるため、コンパクトな空間でも圧迫感が出にくい点もポイントです。
リビング(小上がり・畳スペース)
和モダンな家にはぜひ畳スペースを取り入れましょう。
こちらの事例はリビングの一角に床レベルがフラットの畳スペースを設けました。
ヘリのない畳を採用すると、和風な印象が強調されずにモダンなインテリアともうまく溶け合います。
フローリング部分と畳スペースを組み合わせると、一つのリビングで腰掛けてくつろげる場所と床に直接座ってくつろげる場所ができるため、より多様な生活スタイルに順応できる点もポイントです。
こちらはダイニング横にリビングスペースとして小上がりを作った事例です。
小上がりには2面から上がれるため、自然に家族が集まる憩いの場になりました。
段差部分に収納を作れる点も小上がりの魅力です。
こちらの事例は小上がりに沿って作業カウンターを設けて、本を飲んだり仕事をしたりできるスペースに仕上げました。
小上がりは床座(ゆかざ)の空間なので、畳仕上げにしなくても和の雰囲気をプラスできます。
ダイニング・キッチン
こちらの事例は土間キッチンを彷彿させる間取りを採用した事例です。
玄関からダイレクトにパントリーへアクセスでき、そのままキッチンへ移動できます。
リビングからキッチンを見えないようにすると雑多な部分が視界に入らず、より一層洗練された和モダンな印象が強調されます。
こちらは対面キッチンを和モダンに仕上げた事例です。
造作家具や造作カウンターを随所に取り入れ、生活感のないすっきりとした空間を維持できるようにしました。
コンパクトで無駄のない動線によって家事の負担を軽減した点もポイントです。
寝室
和モダンな寝室を作りたい方に人気なのが、ローベッド(※)や畳ベッド(※)です。
※ローベッド:通常のベッドはフレームの上端が50〜70cm程度だが、それよりも低い30〜40cm程度の低いベッド
※畳ベッド:フレームの上が畳仕上げになっていてその上に布団を敷いて寝るベッド
間接照明の穏やかな光を取り入れたり、フローリングと障子を組み合わせるデザインを採用する事例も増えています。
トイレ・洗面
こちらの事例はトイレに長い手洗いカウンターを設けた事例です。
トイレや洗面脱衣室などの長いカウンターは優雅な印象をプラスできます。
木や石、シックな色合いのタイルを組み合わせると、一気に和モダンな印象に仕上がります。
玄関
和モダンな玄関にしたい方は広いホールと組み合わせましょう。
上の事例のように引き戸や砂利、石材、フロートタイプの玄関収納と組み合わせると、より優雅で高級感のある雰囲気に仕上がります。
また、玄関ドアの両脇をガラスパネルにして室内の圧迫感を軽減した点もポイントです。
【実例で見る】和モダンな平屋の“内装”ポイント
和モダンな印象になるかどうかは内装デザインにかかっていると言っても過言ではありません。
自然素材を用いた壁・天井・床の仕上げ
和モダンな内装には自然素材をふんだんに取り入れましょう。
- 無垢羽目板材を用いた「板張り壁」や「板張り天井」
- 「無垢フローリング」
- 珪藻土などの「塗り壁」
- 艶を抑えた「和紙クロス」
これらの素材を取り入れると、シンプルながらもナチュラルで落ち着く空間に仕上がります。
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表しの梁・柱
和モダンな内装にするなら、柱や梁も表し(あらわし)にしましょう。
自然素材の内装材とデザイン的な相性がいいだけではなく、高級感もプラスされます。
また、梁を表しにすると天井高が高くなるため、開放的で明るい空間になる点も人気のポイントです。
カラー選定
和モダンデザインは、ナチュラルカラーでコーディネートするのが原則です。
ナチュラルカラーとは自然界に存在する色を指し、主にブラウンやベージュ、オフホワイト、グレー、カーキなどを指します。
発色の良い原色に近い色を採用したい場合は、アクセントカラーとして全体の5%程度のボリュームに抑えましょう。
畳・障子
畳や障子は和の印象が強いアイテムですが、フローリングの空間と合わせるとモダンな雰囲気になります。
和モダンに仕上げたい場合は畳ヘリや障子のデザインをシンプルにまとめることが成功するためのポイントです。
格子
格子は視線を適度に遮るため、空間を緩やかに区切るのに適した和モダンインテリアの定番アイテムです。
また、整然と並ぶ木材の姿は洗練された和の印象に通じるため、リビングだけではなく水回りや玄関など様々な場所へ採用されています。
暖色系の照明計画
照明の放つ光の色温度によって、空間の雰囲気は大きく変わります。
色温度とは光の色味を表す指標で、数値が高いほど青白い光になり、逆に低いほど赤みの強い光になります。
市販されている照明ランプの中には「電球色・昼白色・昼光色」などに分かれているものと、器具によって色温度を変えられるタイプがあるので注意しましょう。
シーンに合わせて色温度を変えられるタイプでしたら、細かい作業をする時はより明るさを感じやすい青白い光にして、リラックスしたいときには温かみのある光へ切り替えられます。
柔らかい光にするために建築化照明や間接照明を取り入れるプランもおすすめです。
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造作家具
「和モダンな雰囲気に合う家具が見つからない」とお困りの方もいらっしゃるはずです。
生活感のないすっきりとした和モダンな内装にしたい方は、市販の置き家具ではなく造作家具を取り入れましょう。
造作家具は形状やデザインが自由で、空間に合わせて設計するためデッドスペースができません。
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【実例で見る】和モダンな平屋の“外観デザイン”ポイント
和モダンな平屋建ては、ぜひ外観にまでこだわってください。
建売住宅とは一味違う個性的で素敵な家になるはずです。
横長な建物形状と切妻屋根・片流れ屋根の組み合わせ
和の雰囲気を外観に取り入れたい方には、切妻屋根や片流れ屋根がおすすめです。
切妻屋根・片流れ屋根はどちらもシンプルモダンな外観と相性がよく、平屋と組み合わせると荘厳で優雅な印象に仕上がります。
ただし外壁面に装飾的なパーツを多くすると和風デザインが強くなるため、あくまでもシンプルに仕上げる点がポイントです。
自然素材を用いた外装仕上げ
和モダンな外装には、自然素材を取り入れましょう。
- 漆喰などの塗り壁
- 羽目板などの板張り
- 木製玄関ドア
- 石畳や砂利敷きのアプローチ
一般的なモルタル塗装の家と比べると、落ち着いた印象に仕上がります。
カラー選定
外装も内装と同様にナチュラルカラーでのコーディネートが基本です。
それに加えて、明るすぎる色・暗すぎる色は避けることをおすすめします。
オフホワイトなどの明るい色は汚れが目立ちやすく、濃い色は経年劣化による色褪せが気になる可能性もあるため注意してください。
濡縁・ウッドデッキ
日本の住宅は古くから「中間領域」を大切にしてきた歴史があります。
中間領域とは建物の外部と内部が曖昧な空間を指し、その部分が暮らしに心地よさを加えるとされてきました。
代表的な中間領域が濡縁・ウッドデッキなどの屋外空間で、最近はアウトドアリビングを作る家が増えていますが、外壁面から入り込んだ軒下部分に作ると日差しが適度に遮られ自然の風が吹き抜ける居心地の良い空間になります。
和モダンに仕上げたい方は、ウッドデッキ・室内フローリングと色味を合わせた木製サッシがおすすめです。
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雑誌掲載事例も多数ありますので、デザインにも間取りにも性能にもこだわったマイホームを新築したい方は、お気軽にご相談ください。
まとめ
和モダンデザインの家を建てたい方は、間取り・内装・外観デザインにこだわりましょう。
たくさんの事例を見てご自身のイメージと合うデザインを見つけることも重要です。
デザインと性能、快適さの全てを持ち合わせた家を埼玉県で新築・リノベーションしたい方は、和モダンな住宅の事例が豊富な「蓮見工務店」にお任せください。