【2025年という大変革の年を前に思うこと】
☝早川邦彦さんの作品『古河リンクス クラブハウス』
いつも読んでいただき
ありがとうございます。
埼玉県北本市で
『学んで楽しむ家づくり』を
お届けしている
“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”
蓮見工務店社長 蓮見幸男です。
☝昨年の取材時に撮っていただいた1枚。
☝こんなお家つくってます。
北本市 M邸 和室客間(2003年竣工)
≪30年後も、しみじみ
「良い家だ」と思える家づくり≫
を味わって貰いたくて
毎日書いているブログの
今日が762回目です。
年末年始のお休みも
今日で2日目になります。
休暇初日の昨日は
中学生時代の野球部の仲間と
久しぶりにゴルフを
楽しんで来ました。
場所は、茨城県古河市の
『古河ゴルフリンクス』
渡良瀬遊水地脇に広がる
本格的な(!?)リンクスゴルフ場です。
午前中の穏やかな天気では
春先を思わせるような
とても快適なラウンドを楽しみました。
ところが、午後になると
天気は一変
北からの冷たい風との闘いで
スコットランドのゴルフ場もかくや
といった風で、
体力、気力ともに
かなり消耗しました。
私にとっての
今回のゴルフの楽しみはもう一つ
早川邦彦さん設計の
クラブハウスを見学することです。
☝建築家 早川邦彦氏
早川氏は1980年代に
『アトリウム』や『ラビリンス』といった
集合住宅などを相次いで発表し
1994年には『用賀Aフラット』で
日本建築学会賞作品賞を受賞し、
巨匠、槇文彦さん曰く
『野武士世代』の代表的建築家です。
夕陽に照らされ輝く
アルミパネルのファサードは
とても印象的に映る一方
間近で見る
錆に侵された鉄骨梁などには
30年余りの時間の経過を
許容するだけの
建築的な懐の深さみたいなものを
感じることが出来ませんでした。
この年代(いわゆるバブル期)の
建築に共通する印象とも言えて
ポストモダンの建築とされる
多くの作品に
同様の感想を持つ方は
私以外にも、多くいらっしゃるのでは
ないでしょうか?
さて、奇しくも2年前の年末に
「ポストモダン」の代表的な建築家
磯崎新さんが、お亡くなりになられています。
その時のことをブログに書いていますので
今日は、そのブログを紹介いたします。
~2022年12月31日のブログから~
さて、今日は大晦日ですね。
子供の頃は、明日のお正月に向けて
お年玉の使い道や
新年会で集まる、従兄弟たちと
なにして遊ぼうか、なんてことで
たまらなくウキウキしながら
お正月の準備のお手伝いをしていた
気がします。
みなさんのお宅では、餅つきをやって
鏡餅のお飾りなどもされるのでしょうか?
今朝の朝日新聞朝刊の「天声人語」は
鏡つながりで、鏡の「反転」についてでした。
鏡に映る姿が、何故左右反転するのか
何故上下は反転しないのか
という疑問が、遠い昔のギリシャ
プラトンの時代から続く、古典的は問い掛け
なんだそうです。
そのあたりについて、琉球大学のWEBで
解説しているものがありますので
参考にしてください。
要するに、鏡の向こう側に回った姿を
イメージしてしまうので
実際に鏡に映った姿との違和感を感じてしまう
ということです。
なので、鏡の上側から向こうに
ジャンプして、頭から廻り込むようなイメージ
であれば、上下も反転していると感じるはずです。
ただ、そんな廻り込み方をすることは無いので
どうしても
「左右は反転してるのに、上下は反転しない」
という話になるのです。
反転つながりで、話を拡げて
オランダの抽象画家モンドリアンの絵が
75年にわたって逆さまに展示されていたそうです。
この位置が正しいようです。展示は上下が逆です。
そして、美術の専門家たちからは
「最もニューヨークらしい絵」
と評価されてきたそうなので、
常識とか固定観念とは、恐ろしいものですね。
話は変わりますが、一昨昨日の28日に
建築家の、磯崎新氏が亡くなられたそうです。
1970年代~90年代の建築界をリードした
世界的な建築家で
特に1983年竣工の『筑波センタービル』は
‟ポストモダン建築の金字塔” と評される
全盛期の代表作です。
ポストモダニズムとは、行き過ぎた感のある
機能主義的モダニズム建築に対する批判として
装飾性や折衷性、過剰性といった、表現主義を
重視し、人間性を回復しようという動きです。
今を時めく、建築家の隈研吾氏も
多くのポストモダニズムの建築作品を
設計されていますが
その中には「M2」のように、どうにも鼻につく
作品もあり、
隈氏は、ポストモダンの本当の信奉者ではなく
ある意味その限界を、知らしめるために
世に送り出した作品なのではないかと
勝手に憶測しています。
それまでの常識や固定観念を覆すエポックは
とても衝撃的であったりします。
ものを逆さまに見るくらいの、自由な発想も
必要な時があるんだなと感じた
2022年の大晦日でした。
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来年2025年は、住宅業界にとっても
また蓮見工務店にとっても
恐らく、大きな変革の年になるのだろう
と思っています。
大きな荒波に吞み込まれることの無いよう
蓮見工務店らしさを大切にすると共に
新しい発想で
これからの蓮見工務店の在り様にも
果敢に挑戦したいと思っています。
今日は、
‟【2025年という大変革の年を前に思うこと】”
というテーマで
住宅業界を取り巻く
様々な環境の変化に
どう立ち向かうべきかを考える
年の瀬というお話でした。
これからも、住まいに関わる
さまざまな話題をはじめ
蓮見工務店、わたしについても
情報提供したいと思います。
ホームページ
インスタグラム
にも、さまざまな情報を載せていますので
参考にしていただければ幸いです。
このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を
『松尾設計室』 松尾和也さんに、お願い出来ることになりました。
ご希望の方は、是非ご相談ください。
また、耐震構造に関しても
『構造塾』主宰 佐藤実氏に随時相談できます。
‟楽しむ家づくり” のパートナー
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代表 蓮見幸男 (はすみゆきお)
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