【夏が危険!『不純なG3』の問題点とは?】 家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編 第33回

 

『新建ハウジング』の松尾和也さんの記事が要注目です!

 

 

いつも読んでいただき

ありがとうございます。

 

埼玉県北本市で

『学んで楽しむ家づくり』を

お届けしている

 

“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”

 

蓮見工務店社長 蓮見幸男です。

 

昨年の取材時に撮っていただいた1枚。

 

こんなお家つくってます。

桶川市 T邸 外観(2016年竣工)

 

≪30年後も、しみじみ

「良い家だ」と思える家づくり≫

 

を味わって貰いたくて

毎日書いているブログの

 

今日が786回目です。

 

今日も日中

たっぷりと陽射しが届き

 

とっても穏やかな

過ごし易い一日でした。

 

日射熱が取り入れられる

パッシブデザインで設計された住宅は

 

こういう日は、暖房をつけなくても

ぽかぽかと、気持ちのいい室内環境を

満喫できるはずです。

 

 

ベースとしての断熱・気密性能を調え

陽射しによる、熱を採り入れ

 

暖かで、快適な温熱環境を

省コストで実現できるパッシブデザインは

 

これからの家づくりにとって

とても大切なファクターだと思います。

 

 

 

そのパッシブデザインを支える

断熱性能と日射熱の制御について

 

高性能住宅の第一人者で

わたし自身も、大変お世話になっている

『松尾設計室』代表 松尾和也さんが

 

最高等級である断熱等級7(G3)について

或る問題点を指摘し

 

現状の、高断熱化競争に

警鐘を鳴らしていらっしゃいます。

 

 

ということで、毎週土曜日に

 

“家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編”

~暮らしの快適を守る温熱環境”いろはの”~

 

をテーマに書いているブログの

 

今日はその33回目

【夏が危険!『不純なG3』の問題点とは?】

をおとどけします。

 

 

松尾さんが、業界紙「新建ハウジング」で

連載されている

『エコハウス設計メソッド』の紙面において

 

"夏全然涼しくな、集客が主目的の

「不純なG3」がふえています"

 

と、注意喚起されています。

 

 

 

『新建ハウジング』新春特集号 より抜粋

 

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G3≒断熱等級7は、技術的にも経費的にも

かなりハードルの高い領域です。

 

等級6までは、それまでの延長線上で

断熱材の厚みや材料を変えることによって

比較的安価に、性能向上が可能です。

 

ところが、G3になると

外壁に付加断熱をプラスしたり

開口部をトリプルガラスにしたりと

急激に費用が嵩むため

 

掛かり増し分の元を取るためには

40年以上の期間が必要です。

 

もちろん、お施主様が

「費用が掛かっても、どうしてもやりたい」

ということなら良いですが

 

そうでもない限り

金額面だけで考えても

G3を積極的にお施主様におススメする

という状況ではないと言えます。

 

 

また、技術的に一番危惧されるのが

日射遮蔽への配慮が不十分なこと。

 

G3は服装でいえば

「かなりの厚着」状態です。

 

日射遮蔽が完璧なら

少しの冷房で、夏も非常に快適になる。

 

でも、日射遮蔽が不十分だと

入ってきた日射熱が室内に溜まって

あっという間に室温が上昇します。

 

G3を採用するということは

これまで以上に、日射遮蔽を徹底する

必要があるということです。

 

 

今、住宅業界では

断熱性能の不毛な数値競争が起きていて

 

「どこもかしこも高性能になって、

G2では差別化出来なくなったから」

 

つまり、お施主様の利益の為でなく

集客が主目的で、夏の涼しさなど二の次という

動機に問題がある「不純なG3」が

増えているのです。

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昨年の夏、さいたまでは

9月20日まで猛暑日となり

10月7日まで真夏日の気温を

観測しました。

 

どちらも秋のお彼岸の前後ですので

太陽高度は、なかり低くなっています。

 

適切な日射遮蔽対策をしていないと

陽射しが室内に入ってきて

真夏以上の冷房負荷となったはず。

 

実際に、この時期には

「エアコンが壊れたのではないか」との

問合せが沢山あったそうです。

 

 

窓の外で、確実に日射遮蔽をすることと、

 

壁や天井の高い断熱性能で

外部からの熱の伝わりを防ぐことで

 

夏の快適な室内環境が調います。

 

 

先日お伺いした、㈱スズモクさんの

パッシブハウス級のモデルハウスでは

 

南向きの大きな窓の外側に

電動ブラインドが設置されていて

適切に日射のコントロールが出来ます。

 

 

6畳用エアコンの弱運転程度で

30坪超の平屋建ての隅々まで

しっかりと冷房されるそうです。

 

そして、先日お伺いした際には

真冬にもかかわらず

 

日射熱の取得だけ、無断房で

室温が26℃超えになっていました。

 

高断熱&日射熱 おそるべし!です。

 

天井下に見える6畳用のエアコン1台で全館快適に。

 

松尾さんの今回の記事のPOINT

 

「そのG3が、本当の意味で

お施主様の利益になっているか考えよう」

 

 

まさに、その通りですね。

 

 

 

今日は、

‟【夏が危険!『不純なG3』の問題点とは?】

家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編 第33回”

というテーマで

「高断熱」&「日射熱」

がもたらす室内環境について

シミュレーションによる

適切な対策が重要

というお話でした。

 

 

すべての経験を誇らしく感じ

思わず自慢したくなる

『家づくりヒストリー』を

提供し続ける

 

あなたにとっての

“オンリーワン・ビルダー”です。

 

 

これからも、住まいに関わる

さまざまな話題をはじめ

蓮見工務店、わたしについても

情報提供したいと思います。

 

 

 

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にも、さまざまな情報を載せていますので

参考にしていただければ幸いです。

 

このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を

『松尾設計室』 松尾和也さんに、お願い出来ることになりました。

ご希望の方は、是非ご相談ください。

 

また、耐震構造に関しても

『構造塾』主宰 佐藤実氏に随時相談できます。

 

‟楽しむ家づくり” のパートナー

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