【その数字の意味、想像出来ますか?】 家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編 第39回
☝MJ?、kWh?、肌感覚でわかる数字が大切です。
いつも読んでいただいて
ありがとうございます。
埼玉県北本市で
『学んで楽しむ家づくり』を
お届けしている
“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”
蓮見工務店社長 蓮見幸男です。
☝昨年の取材時に撮っていただいた1枚。
☝こんなお家つくってます。
北本市 K邸 玄関ポーチ(2018年竣工)
≪30年後も、しみじみ
「良い家だ」と思える家づくり≫
を味わって貰いたくて
毎日書いているブログの
今日が821回目です。
今週も今日で終わりですね。
体調が悪いのは、予想していた通り
持病の「潰瘍性大腸炎」の再燃
ということでした。
幸い、状況はそれほど深刻でもなく
熱も下がってきて
首の痛みなども治まってきています。
新しい薬を処方して貰って
一気に症状が改善したようです。
思えば、昨年末あたりから
度々微熱が出ていて
そのたびに、ロキソニンを飲んで
誤魔化していたのですが
ここに来て
身体がストライキを起こしたようです。
来週から欧州に
視察ツアーに行く予定でしたので
考えようによっては
現地でこんな状況にならなくて
本当に良かったです。
凄く楽しみにしていたツアーだったので
とても残念ですが
今回は、キャンセルしました。
さて、毎週土曜日は
“家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編”
~暮らしの快適を守る温熱環境”いろはのい”~
をテーマにブログを書いていて
今日はその39回目なのですが
体調が芳しくないので
過去ブログのアーカイブということで
2024年4月27日の投稿を
ご紹介いたします。
【その数字の意味、想像出来ますか?】
をおとどけします。
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先週のブログでは
「岐阜県立森林文化アカデミー」の
辻充孝先生の資料を参考に
省エネ・快適性の為の
対策メニューの優先順位について
考えてみました。
☝①建築(パッシブデザイン) ②暮らし方(窓開閉/着衣)
③設備(エアコン/LED/おひさまエコキュート e.t.c.) ④創エネ(ソーラー)
今週は、その優先順位一番のメニュー
建築の工夫について
建物を効率的にまとめ
規模を小さくすることも
省エネ・快適にとって
有効です、というお話です。
省エネ、温熱環境をはかる指標として
代表的なのものにUA値があります。
その建物から
・外皮(床・外壁・天井)面積あたり
・内外温度差あたり
・1時間あたり
どのくらいの熱エネルギーの出入りがあるか
という指標になります。
外皮が350㎡
(30坪2階建ての平均的な値)
内外温度差17℃
(室内22℃、屋外5℃)
という条件下で
2025年に義務化となる断熱性能
UA値=0.87 の住宅では
1時間当たり
350×17×0.87≒5.2kWhの
熱が外に出ていくことになります。
逆に言えば
5.2kWhの熱を投入しないと
室温22℃が保てない
ということになります。
同じUA値=0.87 の住宅でも
規模を大きくして
床面積40坪、外皮面積470㎡
に増やすと
470×17×0.87≒7.0kWhの
熱が外に出ていくことになり
30坪の家とくらべると
1.8kWhも、消費エネルギーが
増えてしまうのです。
一日あたりで
1.8×24=43.2kWh
1ヶ月では
43.2×30=1,296kWh
1シーズン(4ヶ月)では
1,296×4=5,184kWh
の違いとなります。
エアコンで暖房すると仮定して、
その効率(COP)が3程度
電気代が30円/kWhとすると
5,184÷3×30=51,840円
という額の負担増となるのです。
断熱性能をよくして
UA値を半分(UA値=0.435)にすれば
負担額も、半分の
25,920円になります。
30年というスパンで考えた場合、
電気代の値上がりを
世界標準の2%で計算すると
総額1,051,525円
もの差になってきます。
UA値と建物規模の両方で
工夫していくことが
省エネ・快適性・経済性にとって
大切になりそうです。
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1シーズンの暖房負荷の違いが
5,184kWhです、といわれても
あまりピンとこないですよね。
でも、総額で100万円以上の
違いが出てくる
と言われると
一気に、自分事になって来ませんか?
シミュレーションや計算の結果は
肌感覚で理解できる単位に変換することで
意味を持ってくるものになります。
電気代であったり、室温・湿度など
その数字が示すものが
"容易に想像出来るか"
ということに留意していきたいと思います。
今日は、
‟【その数字の意味、想像出来ますか?】
家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編 第39回”
というテーマで
シミュレーションや計算結果の数字は
容易に理解、想像出来ることが大切
そのために、単位の変換も
というお話。
すべての経験を誇らしく感じ
思わず自慢したくなる
『家づくりヒストリー』を
提供し続ける
あなたにとっての
“オンリーワン・ビルダー”です。
これからも、住まいに関わる
さまざまな話題をはじめ
蓮見工務店、わたしについても
情報提供したいと思います。
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にも、さまざまな情報を載せていますので
参考にしていただければ幸いです。
このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を
『松尾設計室』 松尾和也さんに、お願い出来ることになりました。
ご希望の方は、是非ご相談ください。
また、耐震構造に関しても
『構造塾』主宰 佐藤実氏に随時相談できます。
‟楽しむ家づくり” のパートナー
株式会社 蓮見工務店
代表 蓮見幸男 (はすみゆきお)
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