注文住宅で初めにすることは「ライフプランを基にした資金計画」

注文住宅,家づくり,家,費用,建築費,土地家づくりには、新しい暮らしへの夢が膨らむ楽しさ、
ワクワクするような期待感があります。

そして同時に、人生を左右するかもしれないような資金が
必要になるという厳しさがあります。

一生のうちで、自分の家を建てるという経験を、
何度もする人は少ないでしょう。

多くの人にとって、初めての経験です。

土地や建築費の相場は、なんとなくわかってはいるものの、
実際にはどのくらいの費用がかかるのか、
よくわからないという方が多いのではないでしょうか?

家づくりにかかる費用と家づくりにかけられる費用は、
同じでなくてはなりません。

予算内に収まる費用で、家づくりを進めていくためには、
自分たち家族が、家づくりにかけられる費用を明確にすることが大切です。

自分たち家族が、家づくりにかけられる費用とは?

住宅ローンの返済が、暮らしを圧迫しないことが基本です。

家を建てる年齢、年収、暮らし方、リタイア後の生活などの事情は
家族によって異なります。

旅行や外食などの贅沢をするよりも、家にいることが好きなので、
居心地の良い家に住みたい

家づくりの費用は、親世帯と子世帯が折半するので、
それほど負担なく建てられそうだ

というような事情もあれば、

衣食住にかける費用を抑えてでも、子供の教育につぎ込みたい

親世帯の面倒を見るので、予算を抑えた二世帯住宅にしたい

というような事情もあるでしょう。

それそれの事情に応じて、
家づくりにかけられる費用は、変わってきます。

それと同時に、予算をバランスよく配分することも大切です。

住宅性能を、高めることだけににこだわり、
間取りや内装にかける予算を減らせば、
命の安全と、室内環境の良さは得られますが、
動線や視覚的な居心地の良さは得られません。

外観や内装など、目に見える部分だけにこだわれば、
居心地よく、ストレスなく暮らせる質の良い家は完成しません。

その為、世間の相場価格ではなく、自分たちの
ライフプランに合った予算を割り出すことと、
その大事な予算をバランスよく配分することが、非常に大切です。

自分たちのライフプランに合った予算の割り出し方

注文住宅,家づくり,家,費用,建築費,土地家づくりの資金を、自己資金だけで賄えるというケースは少なく、
ほとんどの家族が、住宅ローンを組むことと思います。

住宅ローンの額が大きくなればなるほど、
月々の返済額が増え、生活費を圧迫する恐れがあります。

住宅を建てる家族の多くは、子育て中でもあり、
教育費と住宅ローンを並行して、支払っていかなくてはなりません。

子供の教育費は、年齢によって異なります。

平成28年度に行われた文部科学省の調査を見てみましょう。

幼稚園から高校までを公立に通い、
国立大学に進んだ場合にかかる費用782.7万円

幼稚園から高校までを公立に通い、
私立文系大学に進んだ場合にかかる費用930万円

幼稚園から中学までを公立に通い、
私立高校、私立文系大学に進んだ場合にかかる費用1,105.8万円

幼稚園から小学校までは公立に通い、
私立中学・高校、私立理系大学に進んだ場合に
かかる費用1,501.4万円

幼稚園から小学校までは公立に通い、
私立中学・高校、私立理系大学に進んだ場合に
かかる費用1,501.4万円

幼稚園は公立に通い、小中高は私立、
私立理系大学に進んだ場合にかかる費用2,224.5万円

これらの費用に対する貯蓄も必要ですし、これ以外に、
習い事や、クラブ活動にかかる費用も発生することと思います。

月々必要な費用は、生活費、教育資金の為の貯蓄、
習い事や部活動にかかる費用、そして住宅ローンです。

これらの費用を捻出するだけで、手いっぱいになってしまえば、
ゆとりのある生活はできません。

夏休みには家族で旅行に行く、たまには家族で外食をする、
部屋に花を飾る、季節に合わせてカーテンを変える
というような楽しみを無くしてしまうからです。

生活費や教育資金の為の貯蓄、不慮の事故や病気に備える貯蓄は、
必要不可欠な支出ですので、変えられません。

そうなると、住宅ローンの額が、家計を左右します。

それでは具体的に、家計を圧迫しない住宅ローンの額は
どのように割り出せばよいのでしょうか?

一般的に、年間の返済額は年収の25パーセントまで
という考え方があります。

でも、できれば、もう少しゆとりを持って
住宅ローン全体の借入額を、年収の5倍から6倍に抑え、
月々の返済額を、具体的に割り出すことが理想的です。

この範囲内が、無理なく返済できる額と考えられます。

2019年の平均年収である408万円を例にとって考えると、
2,040万円~2,448万円という額が、
ゆとりある生活を維持しながら返済できる額
ということになるのではないでしょうか?

2017年の総務省が行った家計調査を見ると
共働きの家庭の世帯平均年収は、約730万円となっています。

その場合には、3,650万円から4,380万が、
現実的に返済が可能な額であると考えられます。

もちろん、この額は、家族の事情によって異なってきます。

子供がいない家族であれば、教育資金の心配はありません。

反対に、子供の多い家族であれば、
住宅ローンはもっと減らさなくてはならないかもしれません。

二世帯で親世帯を養っている場合と、
親世帯と家計を折半している場合でも、
家庭の経済は変わってきます。

その上で、月々に必要な金額、1年間で必要な金額から、
月々に返済できる額、ボーナス時に返済できる額を割り出し、
住宅ローンの借入額を割り出していきましょう。

銀行のサイトには、住宅ローンの借り入れ可能額を
シミュレーションできるコーナーがあります。

このコーナーで出てきた数字を見て、
こんなに借り入れできるのか、と勘違いしてしまう
ことがありますが、それは非常に危険です。

借入可能額と、返済可能額は違うからです。

借入可能額いっぱいの住宅ローンを組んでしまえば、
生活が圧迫されてしまう恐れが非常に高いのです。

現在から、住宅ローンの返済が終わる時までの期間に、
予備費も含めて、必要となる金額を全て割り出し、
慎重に借入額を決めることが大切です。

家づくりのための土地探し

注文住宅,家づくり,家,費用,建築費,土地家づくりには、土地の購入費、建築費、付帯設備費、
住宅ローンの手続き費用や保険料、税金などがかかります。

この中で、土地を持っていない場合、
土地の購入費用と建築費が大きな割合を占めます。

2018年度にフラット35が行った利用者調査では、
日本全国の平均建築費用と住宅面積は、
3,395万円、126.8㎡となっています。

国土交通省の2017年の調査では、埼玉県の平均床面積は、
全国平均とほとんど変わらず、38,5坪、
建築費は、全国平均より少し高めの3,462万円です。

土地の価格は地域によって、大きく異なります。

北本市を例にとってみていくと、
北本市全体の土地価格相場は、28.3万円 / 坪です。

126.8㎡を約38坪として計算してみましょう。

建ぺい率が50パーセントだった場合、
平屋なら、76坪、およそ2,150万円、
総2階建てなら38坪、およそ1,075万円の
土地の購入費が必要です。

ただし、同じ面積の土地であっても、
駅からの距離、敷地の形状、周辺の環境、
土地の条件によって、価格が変わってきます。

家づくり予算の中で、土地の購入費が大きくなりすぎれば、
建築費が削られ、建築費が嵩み過ぎれば、
土地が購入できなくなってしまいます。

その為、土地の価格と、建築費のバランスが取れる
価格の土地を見つけなくてはなりません。

家づくりの順番としては、土地の購入をしてから、
施工の依頼先を決めるという方法もありますが、
施工を依頼する工務店を見つけてから、
土地探しの手伝いも依頼するという方法もあります。

土地が見つかってから、施工を依頼する工務店を
探すべきなのだろうかと思うかもしれません。

そうなると、駅からの距離、日常生活の利便性、
周辺の環境など、自分たちの希望に沿う土地を、
予算内で見つけるのは、なかなか大変な作業です。

土地探しの際、土地に関する専門的な知識がなくても、
周辺の環境や、駅からの距離などは、
季節や、時間帯を変えて何度か訪れれば、知ることができます。

しかし、地盤の質、その土地に家を建てた場合の日当たりや風通し、
土地の形状によって変わる、その土地に建てられる家の床面積や、
形状まではなかなか判断できません。

その為、専門的な知識のある工務店といっしょに
土地探しをすると、有利に土地探しが進められるのです。

地元密着型の工務店は、土地に関する情報も持っていますので、

自分たちの予算と希望を伝え、一緒に探してもらえます。

この際に、事前にラフプランを用意しておくと、
窓からの眺めや、通りからの視線
リビングルームの日当たりなど、
より具体的なイメージを持って、土地選びを楽しめます。

不動産屋さんと、工務店との連絡の中継地点になる、
という煩雑さを避けられることに加えて、
土地の選び方にも、無駄がなくなります。

その上で、多少駅から遠くても、
価格が抑えられる土地を選んで、建築費に余裕を持たせよう、
または、子供が年頃になった時のことを思うと不安なので、
建築費を抑えてでも、駅の近くの土地を選ぼうなど、
家族の考え方、暮らし方に合わせて、土地選びを進められます。

家づくり成功のカギは、不安のない住宅ローンの上
に成り立つ「安心で豊かな楽しい暮らし」です。

最初に、家づくりに使える費用をしっかり把握しておけば、
心おきなく住まいのプランニングと、土地探しを進められます。

蓮見工務店の家づくりへの想い

注文住宅,家づくり,設計

私たち蓮見工務店は、「工務店」+「設計事務所」ならではの
手作りの家づくりときめ細かいアフターメンテナンス、
そして設計事務所として培ってきた
デザイン性、高性能な家を提供させていただきます。

「熱を集め、移し、蓄える」

「風を通し、涼を採り、熱を排出する」

「直接的な日射を避ける」 「断熱・気密性を高める」

などのパッシブデザインも積極的に取り入れ、
今まで多くの雑誌にも掲載していただきました。

快適で心地よい暮らしは、設計、性能、見た目のデザインなど、
全てのバランスで実現できます。

そして、経験豊富な職人の手によってカタチになるのです。
私たち蓮見工務店は、それらすべてにこだわり、
お客様の一棟に全力をそそいでまいります。

注文住宅やリフォーム、リノベーション、店舗などの建築を
ご検討中の方には、これまでに携わったお宅をご見学していただけます。

「木造住宅の視覚的な心地よさ、
木にしか出せない香り、温かみのある手触り」

「木の心地よさと併せて太陽の光などを取り入れた、
パッシブデザインの良さ」

を感じて頂けます。

ご希望などございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

監修者情報

蓮見幸男

蓮見幸男

住まいの知恵袋、家づくり問題解決仕事人

住宅に関するさまざまな事柄(耐震・温熱・耐久性など)を計算やシミュレーションにより可能な限り〝見える化"し、安心・快適な唯一無二の住まいをリーズナブルにお届けしたいと考えています。

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