家づくりの流れから知る注文住宅・規格住宅・建売住宅の違い

家づくりの流れ,注文住宅,建築,設計

家をたてる方法には、主に3つの方法があります。

工務店や設計事務所に依頼して建てる注文住宅
工務店やハウスメーカーに依頼して建てる規格住宅
完成した住宅を購入する建売住宅

注文住宅とは、文字通り、自分たち家族の理想を、叶える為の要望を出して、
注文する住宅です。
外観デザイン、内装、間取り、建材、住宅設備機器、住宅性能など、
住宅に関わる全ての要素において、予算に合わせた家を建てられます。

規格住宅は、基本の規格があり、その制限の中で、
外観や内装の色、間取りなどを変更できるセミオーダータイプの住宅です。
そして規格住宅には、土地がついている分譲型規格住宅と、
自分たちで土地を用意するタイプがあります。

分譲型規格住宅には、大手ハウスメーカーが、広大な土地を買い上げ、
道路を整備し、公園などを配置した上で販売するケース、
規格住宅のチェーンに属している工務店が、一戸~複数の規格住宅を建築し、
販売するケースなどがあります。

家づくりの流れは、このような住宅の建て方の違いによって、変わってきます。
どのような違いがあるのか確認していきましょう。

土地に関わる家づくりの流れの違い

分譲型規格住宅や、建売住宅の大きな利点は、土地付きの家を購入する為、
土地を探す手間が省けるということです。

確かに、土地探しには、時間も手間もかかります。
中には、土地探しだけで1年かかったというケースもあります。
それは、理想にかなった土地に家を建てるということは、
それだけ価値のあることだからではないでしょうか?

家は、長く住むところです。
建てた後に、周辺の環境が良くなかったから、と気づいて
他の場所に建て直すわけにはいきません。
家を建てたご夫婦には終の棲家になり、子や孫の代まで受け継げる家にするためには、
まず理想にかなった土地を見つけることが重要です。

もし分譲住宅や、建売住宅の中に、理想にかなった位置にあり、家族が暮らしやすそうな、
家族の好みに合った家が見つかれば、それは非常な幸運でしょう。

その場合には、土地探しの手間が省けます。
土地探しの手間が省けるということは同時に、
住宅ローンの煩雑さが減るということでもあります。
土地と建物を同時に購入するので、住宅ローンの手続きが一度で済むからです。

ケース別住宅ローンの流れ

 

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住宅ローンには、つなぎ融資が必要になる場合と、一本化できる場合があります。

土地の購入費用がかからない場合の大まかな流れ

条件

  • 分譲住宅・建売住宅
  • もともとの土地がある注文住宅や規格住宅
  • 土地の購入費用と、建築費の着工費、
    中間費用を全額自己資金で賄える注文住宅や規格住宅

住宅ローンの流れ

  1. 事前審査
  2. 正式審査 この段階で、契約手付金を支払う
  3. ローン契約売 この段階で、買契約を締結する
  4. 融資実行 この段階で、残金と諸費用の支払いをし、住宅の引き渡しを受ける

 

土地を購入して家を建てる注文住宅や規格住宅

自己資金だけで土地を購入できない場合には、住宅ローンの方法に、選択肢が出てきます。

つなぎ融資をする住宅ローン
  1. 住宅ローンの事前審査
  2. 住宅ローンの正式審査 この段階で、土地の手付金を支払い、
    土地の売買契約を締結する
  3. つなぎ融資契約
  4. つなぎ融資実行 土地の残金を支払い土地の引き渡しを受ける
  5. 建築工事着工 着工金、中間金を繋ぎ融資で支払う
    この期間は、住宅ローンの利息も支払う
  6. 住宅ローン契約・融資実行 つなぎ融資を完済し、
    建築費の残金と諸費用の支払いをし、住宅の引き渡しを受ける

この流れは、自己資金の額や、ローンの組み方、取引銀行の規定によって変わってきます。
原則として、住宅ローンの融資は、住宅の引き渡し時に実行されるので、
自己資金で賄えない分は、つなぎ融資が必要です。

ただし、土地と建物を一本化する住宅ローンを組める銀行もあります。
この場合には、施工を依頼先が決まっている必要があります。
スピーディーに手続きを進める必要があるので、施工の依頼先との連携が重要です。

土地と建築費を一本化する住宅ローン
  1. 建築の依頼先を決定 土地が見つかった時点で、見積もりをもらう
  2. 事前審査 見積書を提出する
  3. 土地の売買契約と建築の請負契約・建築確認を行う
  4. 本審査 請負契約書、建築確認、土地の売買契約書を提出する
  5. 住宅ローン実行 土地の決済を行い、工事の進行に合わせて、
    着工金、中間金、残金を支払う

 

注文住宅と規格住宅の家づくりにかかる期間の違い

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家づくりの期間には、準備期間と、プラン作成+資金調達期間、工事期間があります。

準備期間

家づくりを決心してから、施工の依頼先と一緒にプランを作成し始めるまでの期間です。
理想の家を建てるため、住宅についての様々な情報を集め、
外観、内装、間取り、室内環境、住宅性能などについてのイメージを固めていくと共に、
ライフプランを参考に、家づくりにかけられる予算を割り出し、施工の依頼先を絞っていきます。

この期間は、家族によって異なり、数か月でまとまる家族もあれば、1年以上かける家族もあります。
土地を購入する場合には、土地探しもします。

プラン作成+資金調達期間

プラン作成期間は、施工の依頼先とともに、家づくりプランを進めていく期間です。
家づくりの中で、最も楽しく、夢が広がる期間です。

建売住宅にはこの期間がありません。
規格住宅は、基本が決まっているので、決めることはそれほど多くありません。
その為、情報収集に時間がかけられない、決めることが多すぎると
どうしていかわからないというような家族には、向いているとも言えます。

注文住宅では、この期間に時間をかければかけられるほど、
家族の暮らしに合った家、理想にかなった家としての質が上がっていきます。
質の高い家とは、完成して暮らし始めた時に、
これほど良い家が建つとは…と感動する家です。
一般的に、プラン作成は3か月から1年くらいの時間をかけて進められます。
家づくりにこだわりがある、家族の暮らしに寄り添った家を建てたい
と願う家族には、注文住宅が向いています。

資金調達期間は、準備期間で割り出した予算を基に、
銀行に住宅ローンの申し込みをし、書類を揃えるなど、手続きを進める期間です。
土地を購入する場合には、並行してつなぎ融資の手続きも進め、
土地の売買契約を勧めます。

この時期に、施工を依頼された工務店は、地盤調査、建築確認申請を行い、
工事着工と住宅ローンの提出書類に備えます。

工事期間

この時期は、最大の難関を通り抜けた時期です。
工事は工務店がすべて進めていきます。
そして、地盤改良工事の前後に地鎮祭を行います。
この時期は、地方の風習や工務店によって異なりますが、地盤改良工事の前に行うことが多いです。

地鎮祭は、日本の古くから続く風習です。
建築工事を始めるにあたって、土地の神様にその土地に家を建てることを
ご報告した上で、安全に家が建てられるようお願いする神式の儀式です。

建築吉日である建・満・平・定・成・開から日取りを決めると縁起が良いとされています。
地鎮祭の手配は、自分たちでしても良いですし、
施工の依頼する工務店にしてもらうこともできます。

この際に、近隣へのご挨拶もしておくとよいでしょう。
最近は、施工をする工務店に、ご挨拶を任せるケースも多くあります。
ただ、向こう三軒両隣と言われる、お向かいの3件の家と左右のお隣には、
自分たちも一緒に、ご挨拶しておいた方が良いのではないでしょうか?

新しい生活が始まり、ゴミ出しなどで顔を合わせた時に、スムーズに挨拶ができます。
近隣との付き合いを深くするという意味ではありませんが、
顔見知り程度になっておいた方が、防犯にも役立ちます。

地鎮祭の後は、基礎着工→上棟→中間検査と工事が続き、完成します。

柱や梁などの構造部が完成し、棟が上がった時には、
建前(建舞)や上棟式と呼ばれる儀式をすることもあります。
地方の風習や工務店によって、執り行う時期や呼び方が異なりますが、
無事に、屋根が上がるまでに工事が進んだことを祝う神式の儀式で、
大工さんたちを労うという意味もあります。

工事着工から完成までの期間は、規格住宅では約3か月、注文住宅では約6か月です。
いつでも工事を見学でき、説明を受けたり、細かな要望を出したりできます。
住居完成から約1週間の間に、完了検査と引渡しが行われます。

蓮見工務店では、お引き渡し後のアフターケアを徹底して行うため、
地域的な範囲を限定して、建築依頼を請け負う方針です。
ご入居後、6ヶ月目と1年目、その後は3年、5~10年のスパンで、
アフターメンテナンスを行い、末永くお付き合いさせていただきます。

■ ■ ■

注文住宅は、時間も手間も費用も掛かります。
でも、だからこそ、自分たち家族の為の唯一無二の家が建ちます。
家は建てたら終わりではありません。
完成してからの家族の暮らしやすさと、安全がいつまでも維持されることが、家の基本です。

家は長く住む場所です。
上質な暮らしができる家族の為の家を手に入れ、豊かな日常をお楽しみください。

蓮見工務店の家づくりへの想い

注文住宅,家づくり,設計

私たち蓮見工務店は、「工務店」+「設計事務所」ならではの
手作りの家づくりときめ細かいアフターメンテナンス、
そして設計事務所として培ってきた
デザイン性、高性能な家を提供させていただきます。

「熱を集め、移し、蓄える」

「風を通し、涼を採り、熱を排出する」

「直接的な日射を避ける」 「断熱・気密性を高める」

などのパッシブデザインも積極的に取り入れ、
今まで多くの雑誌にも掲載していただきました。

快適で心地よい暮らしは、設計、性能、見た目のデザインなど、
全てのバランスで実現できます。

そして、経験豊富な職人の手によってカタチになるのです。
私たち蓮見工務店は、それらすべてにこだわり、
お客様の一棟に全力をそそいでまいります。

注文住宅やリフォーム、リノベーション、店舗などの建築を
ご検討中の方には、これまでに携わったお宅をご見学していただけます。

「木造住宅の視覚的な心地よさ、
木にしか出せない香り、温かみのある手触り」

「木の心地よさと併せて太陽の光などを取り入れた、
パッシブデザインの良さ」

を感じて頂けます。

ご希望などございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

監修者情報

蓮見幸男

蓮見幸男

住まいの知恵袋、家づくり問題解決仕事人

住宅に関するさまざまな事柄(耐震・温熱・耐久性など)を計算やシミュレーションにより可能な限り〝見える化"し、安心・快適な唯一無二の住まいをリーズナブルにお届けしたいと考えています。

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