2050年カーボンニュートラル実現とは?
こどもみらい住宅支援事業事務局(国土交通省)ホームページでは、こどもみらい住宅支援事業に対して、このように説明されています。
こどもみらい住宅支援事業は、子育て支援及び2050年カーボンニュートラルの実現の観点から、子育て世帯や若者夫婦世帯による高い省エネ性能を有する新築住宅の取得や住宅の省エネ改修等に対して補助することにより、子育て世帯や若者夫婦世帯の住宅取得に伴う負担軽減を図るとともに、省エネ性能を有する住宅ストックの形成を図る事業です。
新築住宅に関しては、子育て中の家族や若者夫婦に対して、新築時の経済的な負担を補助することと、将来的に資産価値を落とさない家、住宅ストックの対象に足る家にすることがこどもみらい住宅支援事業目的です。家を建てる家族にとっては、省エネ性能の高い住宅は、小さな冷暖房エネルギーで季節に応じた最適な温熱環境が維持できるので、低コストで快適に暮らせるという魅力があります。
それではこの説明の中に出てくる2050年カーボンニュートラル実現とはどのようなことなのでしょうか?これは、2015年のパリ協定の実現に向けて、世界的な取り組みが進められている中、政府が2020年10月に宣言したカーボンニュートラル社会を2050年までに実現することを目標とする活動を指しています。
カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量から吸収量と除去量を差し引いた合計をゼロにすることです。温室効果ガスとは、人間の活動によって増加した二酸化炭素やメタン、一酸化二窒素、フロンガスなどの地球温暖化に悪影響を及ぼすと考えられているガスのことです。これらの温室効果ガスの中で半分以上を占めるのが石油燃料由来の二酸化炭素ガスです。私たちは日常生活の中で、莫大な石油を消費していますが、その活動が二酸化炭素ガスを生み出し続けているのです。
さらに、二酸化炭素ガスを吸収して大気のバランスを調整する働きのある森林は減少傾向にあり、地球温暖化のリスクは高まる方向にあります。このような状況を解決するために打ち出された政策が、2050年までにカーボンニュートラルを実現するという目標です。
対策は各方面にわたりますが、その一環として、家庭部門においても二酸化炭素ガスの排出を抑えることはとても重要とされており、省エネ・低炭素な住宅に対する支援として「こどもみらい住宅支援事業」が行われることとなりました。地球温暖化については、そのエビデンスについて様々な意見や考え方があります。ただ、省エネ性能の高い家を新築することは、シンプルに考えて快適な環境がつくられる、日々の光熱費を節約できると捉えても良いのではないでしょうか?
参考サイト 環境省 カーボンニュートラルとは
参考サイト 気象庁 温室効果ガスの種類
■ 省エネ住宅である高気密・高断熱住宅とはどのような家なのでしょうか?
こどもみらい住宅支援事業の概要
こどもみらい住宅支援事業の補助金申請手続きは、家を建てる人が個人で行うことはできません。あらかじめこどもみらい住宅支援事業に登録している事業者が行います。従って、こどもみらい住宅支援事業の補助金を利用して新築住宅を建てたい場合には、登録事業者である建築会社を選ぶ必要があります。
新築住宅・新築分譲住宅でのこどもみらい住宅支援事業補助金のスケジュール
契約 2021年11月26日〜2022年10月31日までに工事請負契約・売買契約を締結する
着工 事業者登録後
補助金申請 2022年3月頃~遅くとも2022年10月31日(予定)
期間内に予算に達した場合、申請受付が打ち切られることがあります。
完了報告 〜2023年5月31日
新築戸建て住宅に求められる要件別こどもみらい住宅支援事業の補助額
新築住宅・新築分譲住宅でのこどもみらい住宅支援事業補助金は、省エネ性能の高さによって補助額の上限が変わります。
ZEH、 Nearly ZEH、 ZEH Ready、 ZEH Oriented 補助金額100万円 / 戸
ZEHは、ZEH基準の断熱性と、太陽光発電などによって、家庭での消費エネルギーをプラスマイナスゼロにする家です。こどもみらい住宅支援事業補助金では、ZEH以外に、プラスマイナスゼロに満たないタイプも対象になっています。因みに、この消費エネルギーとは、冷暖房・換気・給湯・照明に関するもので、「その他のエネルギー」と呼ばれる家電などで消費されるエネルギーは含まれません。
ZEH 一次エネルギー消費量を正味ゼロまたはマイナスの住宅
Nearly ZEH 一次エネルギー消費量をゼロに近づけた住宅
ZEH Ready 一次エネルギーを50%減らす住宅
ZEH Oriented 都市部の狭小住宅に適応されるもので、再生可能エネルギーなどは備えないがその他のZEH性能を有した住宅
参考資料 ZEHの定義(改定版) <戸建住宅>
高い省エネ性能等を有する住宅
認定長期優良住宅、認定低炭素住宅、性能向上計画認定住宅 補助金額80万円 / 戸
認定長期優良住宅 長期にわたり良好な状態で使用するための措置がその構造及び設備に講じられた優良な住宅で、断熱性能等級4が必須
参考資料 長期優良住宅認定制度について
認定低炭素住宅 二酸化炭素の排出の抑制に資する建築物であることを、都道府県、又は市や区に認定された住宅
参考資料 エコまち法に基づく低炭素建築物の認定制度の概要 – 国土交通省
性能向上計画認定住宅 建築物エネルギー消費性能向上計画が建築物省エネ法第35条誘導基準に適合していることを、都道府県、又は市や区に認定された住宅
参考資料 国土交通省 建築物省エネ法に係る 性能向上計画認定、認定表示制度の手引き
一定の省エネ性能を有する住宅 補助金額60万円 / 戸
住宅性能表示基準にある断熱等性能等級4かつ一次エネルギー消費量等級4を備える住宅
■ 高性能住宅であるZEHのメリットとデメリットを確認しながら、快適で省エネな住宅を建てる方法を考えてみましょう。
コラム ZEHのメリットを活かす家づくり
こどもみらい住宅支援事業補助金の対象となる世帯
子育て世帯
申請時点において、2021年4月1日時点で18歳未満(2003年4月2日以降に出生した子ども)がいる世帯
若者夫婦世帯
申請時点において夫婦であり、2021年4月1日時点でいずれかが39歳以下(1981年4月2日以降に出生した人)の世帯
省エネ性能の高い家を新築する意味
家づくりを検討する際には、誰もが現在の住まいより暮らしやすい家にしたいという想いを持つのではないでしょうか?子どもの見守りがしやすく安全な家、家族がゆったり過ごせる日当たりの良いリビング、庭の景観を楽しめる窓、家事が楽にできる間取、整理整頓しやすい収納、見る度に満足感が得られる外観デザイン、居心地の良い内装…など暮らしやすい家に求められる要素は限りなくあります。
デザインや間取りに関する希望は、家族の好みや価値観、家族構成と暮らし方によって、家族ごとに違います。一方、快適な室温やきれいな空気環境を調えることは、全ての家族にとって共通する要素です。省エネ性能の高い家にするということは、季節の変化に応じて、快適な温熱環境が家計を圧迫せずに調えられる家にするということです。省エネ性能の低い家では、最適な室温を調える為に、多くの電気やガスを消費する為、光熱費が家計を圧迫します。脱炭素という視点においても改善が必要になります。お子さんやお孫さんなど次の世代を担う人たちに、少しでも地球環境負荷の少ない社会を手渡すという思いも大切なのではないでしょうか。
また省エネ性能の高い家にするということのメリットは、基準の数字を満たすということだけでは得られません。太陽の光や熱、地域の風などの自然エネルギーを上手に活かせる家にすることも大切です。ただ、省エネ性能を高めるとイニシャルコストである建築費は嵩んでいきます。暮らし始めてからのランニングコストが減り、費用対効果は確実に得られるものですが、新築時の負担が減るわけではありません。そこで、子どもみらい住宅支援事業の補助金が役立ちます。上手に活用して、家づくりに役立てましょう。
参考サイト 子どもみらい住宅支援事業
■ 太陽の光と熱、風などの自然エネルギーを利用し、小さなエネルギー消費で快適な住環境を実現するパッシブデザインとは、具体的にどのような家づくりなのでしょうか?
蓮見工務店の家づくりへの想い
私たち蓮見工務店は、「工務店」+「設計事務所」ならではの
手作りの家づくりときめ細かいアフターメンテナンス、
そして設計事務所として培ってきた
デザイン性、高性能な家を提供させていただきます。
「熱を集め、移し、蓄える」
「風を通し、涼を採り、熱を排出する」
「直接的な日射を避ける」 「断熱・気密性を高める」
などのパッシブデザインも積極的に取り入れ、
今まで多くの雑誌にも掲載していただきました。
快適で心地よい暮らしは、設計、性能、見た目のデザインなど、
全てのバランスで実現できます。
そして、経験豊富な職人の手によってカタチになるのです。
私たち蓮見工務店は、それらすべてにこだわり、
お客様の一棟に全力をそそいでまいります。
注文住宅やリフォーム、リノベーション、店舗などの建築を
ご検討中の方には、これまでに携わったお宅をご見学していただけます。
「木造住宅の視覚的な心地よさ、
木にしか出せない香り、温かみのある手触り」
「木の心地よさと併せて太陽の光などを取り入れた、
パッシブデザインの良さ」
を感じて頂けます。
ご希望などございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。