【蓄熱暖房機の、驚愕の電気代とは!?】 家づくりを『学ぶ』ブログ・予算編 第23弾
☝蓄熱暖房機の恐るべき電気代についてご報告!
いつも読んでいただいて
ありがとうございます。
埼玉県北本市で
『学んで楽しむ家づくり』を
お届けしている
“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”
蓮見工務店社長 蓮見幸男です。
☝昨年の取材時に撮っていただいた1枚。
☝こんなお家つくってます。
北本市 K邸 玄関ホール(2018年竣工)
≪30年後も、しみじみ
「良い家だ」と思える家づくり≫
を味わって貰いたくて
毎日書いているブログの
今日が726回目です。
今朝の空は
秋らしい、高く薄い雲が流れ
季節の移ろいを感じる
とても美しい眺めでした。
午前7時時点で
外気温16.7℃
絶対湿度7.56g/kg(9.10g/㎥)
相対湿度64.0%
風が少し肌寒く感じる
凛とした空気の朝でした。
さて、毎週火曜日は
“家づくりを『学ぶ』ブログ・予算編”
~暮らしの安心のための予算”いろはのい”~
というのをテーマにブログをお届けしています。
今日はその第23弾
【蓄熱暖房機の、驚愕の電気代とは!?】
をおとどけします。
昨日、あまりにも天気が良くて
太陽光発電の余剰が凄かったので
今年初めて
蓄熱暖房機のスイッチを入れてみました。
2台のスティーベルにフルに蓄熱すると
43kWh強の電力消費ということで
あらためて、蓄熱暖房機の消費電力は
物凄いなと、実感しました。
わが家の受電契約は「電化上手」という
今は無くなってしまった料金プランで
深夜の時間帯(23時~翌7時)は
28.85円/kWhになります。
43kWh/日×28.85円/kWh×30日=37,216円/月
強烈な金額です‼
11月中旬~12月、3月~4月初旬は
蓄熱量の消費は60%くらいでしょうから
月2万円ちょっとに納まりそうですが
昨年まで、1月2月のふた月は
おおよそ、4万円弱の暖房費がかかっていた
というのは、実感として正しいです。
なので、今年の冬は
夜間の蓄熱時間を半分以下の3時間程度に絞り
暖房用の熱が足りない部分は
日中はエアコンを使用し
余剰電力で、蓄熱暖房機を追い炊きする
というやり方が良さそうです。
その場合の電気料金のシミュレーション。
蓄熱暖房機分(蓄熱量3/8)
16.1kWh/日×28.85円/kWh×30日=13,935円/月
エアコン分
不足分の暖房負荷が26.9
kWhになります。
エアコンの効率(COP)を3とすると
26.9÷3(COP)=8.97kWh
さいたまの1月の晴天率は70%程度なので
21日が、太陽光発電で賄える暖房負荷
9日が、昼間の電気料金(40.44円/kWh)で
エアコンを回す日となります。
9日/月×8.97kWh×40.44円kWh=3,265円/月
蓄熱暖房機+エアコンの合計が
13,935+3,265=17,200円/月
となります。
蓄熱暖房機のみの場合は
太陽光発電で賄える分を引くと
37,216-9×30×0.7×40.44=29,573円/月
になるので
29,537円-17,200円=12,537円/月の
電気料金の節約になりそうです。
ちなみに、蓄熱暖房機をやめて
エアコンだけで暖房する場合の金額を
計算してみます。
電化上手の1日の平均の電気代は
使用割合などを勘案して37円/kWhとします。
また、太陽光発電でエアコンに使える
電気量は9kWh/日で計算します。
9kWh/日×30日×3倍効率×70%=567kWh
これが、太陽光で賄えるエアコンの暖房負荷
43kWh/日×30日=1290kWh
これが、ひと月の必要な暖房負荷
1290-567=723kWh/月
これが、太陽光の電気以外でのエアコン暖房負荷
なので、
723kWh/月÷3倍効率×37円/kWh=8,917円/月
というのが、エアコンだけで暖房負荷を賄う際の
電気代になります。
蓄熱暖房機併用との差額の8,300円ほどを
どう考えるか?です。
わたしの自宅のように
あまり気密性の良くない住宅だと
輻射熱暖房は、本当にありがたいものです。
蓄熱暖房機ならではの
輻射熱の心地よさを捨てることが出来るか?
エアコンの気流感、乾燥感、上下温度差
といったマイナス要素を受け入れられるか?
この冬1シーズンを通して
ベストな答えを出してみたいと思います。
ちなみに、わが家の断熱性能は
UA値=0.7程度で
ZEH基準と等級4との中間くらい。
日射取得はほとんど期待できなくて
事務所併用住宅なので
面積が大きめで、190㎡ほどあります。
部分暖房(暖房エリアは60%くらい)
なので、この程度の暖房負荷ですが
全館暖房をして、同程度の暖房負荷に納めるには
断熱等級6+まで上げないとならないでしょう。
様々なデータが揃うことで
見えてくるものがたくさんあります。
蓮見工務店では、お引渡ししたお客様に
温熱環境と、エネルギー消費のデータ取りを
お願いしています。
計画(シミュレーション)と実測
その繰り返しの経験値が
最適な環境の提案に繋がるのだと思います。
今日は、
‟【蓄熱暖房機の、驚愕の電気代とは!?】
家づくりを『学ぶ』ブログ・予算編 第23弾”
というテーマで
わが家の主力暖房機器
「蓄熱暖房機」の
恐るべき電気代について
ご報告いたしました。
すべての経験を誇らしく感じ
思わず自慢したくなる
『家づくりヒストリー』を
提供し続ける
あなたにとっての
“オンリーワン・ビルダー”です。
これからも、住まいに関わる
さまざまな話題をはじめ
蓮見工務店、わたしについても
情報提供したいと思います。
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インスタグラム
にも、さまざまな情報を載せていますので
参考にしていただければ幸いです。
このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を
『松尾設計室』 松尾和也さんに、お願い出来ることになりました。
ご希望の方は、是非ご相談ください。
また、耐震構造に関しても
『構造塾』主宰 佐藤実氏に随時相談できます。
‟楽しむ家づくり” のパートナー
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代表 蓮見幸男 (はすみゆきお)
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