【その他多数にならないために。】
☝二宮木材さんには、用途に応じて様々な年代の製材機が並んでします。
いつも読んでいただき
ありがとうございます。
埼玉県北本市で
『学んで楽しむ家づくり』を
お届けしている
“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”
蓮見工務店社長 蓮見幸男です。
☝昨年の取材時に撮っていただいた1枚。
☝こんなお家つくってます。
川越市 K邸 外観(2003年竣工)
≪30年後も、しみじみ
「良い家だ」と思える家づくり≫
を味わって貰いたくて
毎日書いているブログの
今日が756回目です。
今日は、年末年始休暇前の
最後の日曜日でした。
冷たい北風が吹いて
いよいよ、この季節が来たなと
冬の到来を実感する一日でもありました。
そして、競馬界の一年の締めくくり
「第69回 有馬記念」が
中山競馬場で行われました。
わたし自身は、普段あまり
競馬には馴染みが無いのですが
毎年「有馬記念」だけは
年末の風物詩として
馬券を買うようにしています。
妻や子供たちそれぞれに
2千円分の予想をさせて
わたしの分と一緒に
友人に馬券購入をお願いするのです。
たかだか2千円なのですが
みんな、あーでもない、こーでもない
と言いながら
真剣に予想するのが楽しいのです。
毎年、誰かが数千円程度の
当たり馬券をゲットしていたのですが
ことしは残念ながら
すべて、スッてしまいました。
詳しい友人曰く
「3歳牝馬の大外に勝たれちゃ
かないません。」
とのことで、
予想が難しいレースだったようです。
わたしも、事前に少しネットで
下調べしたのですが
「AI予想」とかもあるのですね。
どの世界も、ふつうにAIが導入されていて
使いこなせないと
世の中についていけなくなってきてます。
ただ、最後には
人間の技能や経験が生きる領域が
残されるのを願ってしまうのは
私だけではないでしょう。
その意味では
先日の、製材工場見学は
とても嬉しいものがありました。
国産杉の製材工場として
東日本最大級の規模を誇る
『二宮木材株式会社』さんの
那須塩原の製材所を見学した際のお話です。
この製材所には
昭和、平成、令和と導入年代別に
4台の製材機が並んでいます。
驚いたのが、それぞれの機械が
一日に製材できる丸太の本数です。
昭和の機械が製材できる丸太は
1日で、せいぜい30本程度。
一方、最新機種の令和の製材機は
1000本の丸太を製材してしまうそう。
その差はなんと、30倍以上!
これでは、どんなに頑張っても
昭和の機械は「太刀打ち出来ない」
と思っていたのですが
実は、そんなことは無いそうです。
というのも
昭和の機械じゃないと製材できない
丸太があるのだそうです。
令和の機械は、
全てコンピューターで制御され
人間はモニターを見ながら
不具合が出た時に対応するだけ。
☝令和版、コンピューター制御の全自動製材機
一方、
昭和の機械は、かなりの部分で
人間の感性が入り込む余地があるのです。
丸太の状態を見て
どの寸法で鋸の歯を入れていくか
どの向きで製材すれば
良い材料が取れそうかなど
人間の、経験と勘が活かせる
機械なのだそうです。
なので、化粧材などの
高価な製品になりそうな丸太は
この昭和の機械じゃないと
製材出来ないとのことでした。
なんだか、嬉しい気持ちにさせてくれる
お話でした。
実際に、現場では
熟練の工員さんが丸太を見ながら
一本一本、丁寧にセットしているのが
印象的でした。
☝こちらが昭和版の製材機。熟練工員は付きっきりで製材してました。
つまり、その他多数になってしまうと
大量生産の渦の中に入らざるを得ない
でも、特長があれば
丁寧に取扱われる対象となりえる
ということです。
蓮見工務店が目指す家づくりとは
お客様にとって、特長となり
「蓮見工務店じゃなきゃ」
と思って貰えるものを
目指す必要があるのですよね。
日本有数の製材量を誇る工場で
人間の技能と経験が活かされている
ということを知り
とても嬉しかった
製材所の見学会でした。
☝こちらは平成版の製材機です。
今日は、
‟【その他多数にならないために。】”
というテーマで
AIの立入る余地のない
人間の技能と経験を
大切にした家づくりこそ
蓮見工務店が目指すもの
というお話でした。
これからも、住まいに関わる
さまざまな話題をはじめ
蓮見工務店、わたしについても
情報提供したいと思います。
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にも、さまざまな情報を載せていますので
参考にしていただければ幸いです。
このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を
『松尾設計室』 松尾和也さんに、お願い出来ることになりました。
ご希望の方は、是非ご相談ください。
また、耐震構造に関しても
『構造塾』主宰 佐藤実氏に随時相談できます。
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