建物を軽くすれば地震に強くなる?家づくりを『学ぶ』ブログ・構造編 第5弾
☝約100年前の”エコハウス”である『聴竹居』を見学させていただきました。
いつも読んでいただいて
ありがとうございます。
埼玉県北本市で
『学んで楽しむ家づくり』を
お届けしている
“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”
蓮見工務店社長 蓮見幸男です。
☝昨年の取材時に撮っていただいた1枚。
☝こんなお家つくってます。
北本市 M邸 ホール(2011年竣工)
≪30年後も、しみじみ
「良い家だ」と思える家づくり≫
を味わって貰いたくて
毎日書いているブログの
今日が550回目です。
三週間前の水曜日に
台湾で10名の犠牲者が出る
大きな地震が起き
次の日に
福島県沖でマグニチュード6.0
震度4の地震が発生し
先週の水曜日に
愛媛県と高知県の西部で
震度6弱の地震が
そして一昨日は
台湾でマグニチュード6以上の地震が
相次いで発生し
建物が傾くなどしており
昨日の水曜日には
茨城県北部を震源として
マグニチュード5.0
震度4の地震が発生しました。
4月に入ってから、ほぼ毎週
週の半ばの水曜日を中心に
大きな地震が
発生しています。
なにか、薄気味悪いものを
感じているのは、私だけでしょうか?
やはり、耐震対策は
急がないといけない気がします。
さて、木曜日の今日は
“家づくりを『学ぶ』ブログ・構造編”
~家族の安全を守る構造”いろはのい”~
の第5弾として
『建物の重さ』の”いろはのい”
の3回目をおとどけします。
今回も参考にさせて貰うのは
こちらの本です。
取っ付き辛い「構造」のことを
凄く分かり易く
解説してくれていますので
良かったら手に取ってみて下さい。
地震の力は
建物の重さに応じて
作用するので
地震対策としては
建物の重さを
なるべく軽くすることは有効です。
木造住宅の1階に掛かる地震力は
建物の重さ※に
地震せん断係数(Ci)というものを
掛けた値になります。
※1階の階高の1/2より上の重さ
その地震せん断係数は
耐震等級1の場合、0.2になります。
ですので、建物の重さ※の20%が
地震力として働く
ということです。
先週のブログで
建物の重さのうち、
基礎を除く上部構造の重さが30㌧
家具や家電などの積載荷重が
18㌧程度になるとお伝えしました。
合計で48㌧になり
総二階で考えると
地震力を計算する際の重さは
30㌧強程度となりそうです。
従って、耐震等級1だと
30×0.2=6㌧
その1.5倍の耐震性能となる
耐震等級3では
30×0.2×1.5=9㌧
が地震力となり
その荷重に耐えられるだけの
耐震性能を有する必要がある
ということになります。
建物を90度傾けて
その建物に
耐震等級1であれば6トンの
等級3であれば9トンの重りを載せて
崩れないように作る
ということです。
※建物の自重は考慮しない前提ですが。
分かったような
分からないような感じですね。
そこで、ザックリとした考え方としては
体重50キロの人は
50×0.2=10キロの横からの力が
体重100キロの人には
100×0.2=20キロと
倍の横揺れの力が作用する
ということです。
昨日見学させていいただいた
京都山﨑の『聴竹居』という
約100年前のエコ住宅では
南に面したサンルームが
非常に華奢な構造材で作られており
よく100年近くも
建っていられたなとも思ったのですが
屋根や天井、壁などに
非常に軽い材料が使われており
構造が華奢である分を
重量を軽くすることによって
カバーしていたようです。
☝今の高性能サッシと違い、窓やガラス戸はとても軽く構造的な負担が少なくなってます。
そういうことが
なんとなく理解できると
建物を見るのにも
面白さがより増してきます。
難し気な「構造」も
こんな感じで、身近に取り入れれば
楽しみが増えますので
是非、一緒に勉強していきましょう!
☝正面の突き出た部分がサンルームです。他が瓦屋根なのに対し銅板葺きとして軽量化してます。
今日は、
‟建物を軽くすれば地震に強くなる?家づくりを『学ぶ』ブログ・構造編 第5弾”
というテーマで
建物重さと地震力の関係
について勉強してみました。
すべての経験を誇らしく感じ
思わず自慢したくなる
『家づくりヒストリー』を
提供し続ける
あなたにとっての
“オンリーワン・ビルダー”です。
これからも、住まいに関わる
さまざまな話題をはじめ
蓮見工務店、わたしについても
情報提供したいと思います。
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にも、さまざまな情報を載せていますので
参考にしていただければ幸いです。
このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を
『松尾設計室』 松尾和也さんに、お願い出来ることになりました。
ご希望の方は、是非ご相談ください。
また、耐震構造に関しても
『構造塾』主宰 佐藤実氏に随時相談できます。
‟楽しむ家づくり” のパートナー
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