家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編 第2回『省エネ義務化で、日本の家は快適になる?』

2025年4月以降に着工するすべての建物に、省エネ基準への適合が義務化となります。

 

 

いつも読んでいただいて

ありがとうございます。

 

 

埼玉県北本市で

『楽しむ家づくり』を

お届けしている

 

“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”

 

蓮見工務店社長 蓮見幸男です。

 

昨年の取材時に撮っていただいた1枚。

 

こんなお家つくってます。

北本市  O邸 リビング(2013年竣工)

 

 

≪30年後も、しみじみ

「良い家だ」と思える家づくり≫

 

を知って貰いたくて

毎日書いているブログの

 

今日が537回目です。

 

 

今日は一日曇りで

気温も15℃くらいまでしか上がらず

お花見には、少し肌寒い陽気でした。

 

でも桜の花は、開花がだいぶ進んで

街のあちらこちらで

目を楽しませてくれています。

 

明日の日曜日は

晴れて、気温も20℃を超えそうなので

絶好のお花見日和となりそうです。

 

 

 

さて、毎週土曜日は

住まいの『温熱環境』をテーマに

勉強しています。

 

30年後の「満足」のために

“快適”とか”省エネ”、”健康”って

欠かせませんよね。

 

なので、温熱環境について

しっかりと「学ぼう」というわけです。

 

 

ということで、今日は

 

“家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編”

~暮らしの快適のための温熱”いろはの”~

 

第2回『省エネ義務化で、日本の家は快適になる?』

 

について考えてみます。

 

 

いつもの通り、

 

床下/小屋裏エアコンなど

空調計画について、相談させて頂いている

 

「松尾設計室」主宰の松尾和也さんの著書

『ホントは安いエコハウス』を参考に

 

とっつき易く

勉強出来たらなと思います。

 

 

 

住まいの”温熱環境”を考える時

重要なのが

「断熱性」「気密性」「日射取得/遮蔽」

になります。

 

この要素は、冷暖房する以前の

建物が持つ本来の温熱性能といえます。

 

 

来年(2025年)の4月以降に着工する

すべての建物が

 

「断熱性能」について

一定基準をクリアすることが

義務化されました。

 

 

一定基準とは、

UA値(外皮平均熱還流率)で表され

 

外気に面する

床(基礎)、外壁、天井(屋根)

=外皮という

から逃げる(夏は入ってくる)熱の量を

外皮面積で割った値になります。

 

 

地元埼玉県などの6地域における

義務化基準のUA値は0.87になります。

 

 

では、今回の適合基準の義務化で

どれくらいの電気代で

どんな温熱環境が調えられるのか

計算してみたいと思います。

 

間仕切壁や2階の床などの影響を考えず

一つ空間に単純化して考えてみます。

 

30坪程度の住宅の場合

外皮面積は300㎡ほどです。

 

また、暖房期間を11月~3月とすると

その5ヶ月での、

埼玉の平均気温は6.2℃です。

 

 

 

来年義務化となる基準で

室温が20℃で、外気温が6.2℃だと

 

1時間で外に逃げていく熱エネルギーは

 

0.87×300×(20-6.2)≒3.6kWです。

 

 

つまり、暖房期間に

常に室温を20℃に保とうとすると

 

3.6kW×24h×30日×5ヶ月=12,960kWh

 

の熱エネルギーが必要となります。

 

 

電気代を30円/kWhで計算すると

12,960×30=388,800円

という、凄い金額になっちゃいます。

 

実際には、ヒートポンプによる

高効率なエアコンを使えば

消費電力が1/3程度になりますので

 

5ヶ月で約13万円、26,000円/月

程度までは抑えられます。

 

それでも、暖房費だけで

26,000円/月は痛いですよね。

 

 

なので、実生活では

暖房するお部屋を、

LDKや子供室などに限定して

 

電気代を節約せざるを得ない

と思います。

 

 

この状況では

LDKと浴室・脱衣室、トイレとで

温度差が発生してしまい

 

ヒートショックの原因を

作りかねないということです。

 

 

 

仮に、家計に無理のない暖房費を

10,000円/月として

家中、常に同じ温度に保とうとすると

 

UA値=0.3~0.4くらいの性能が

必要になります。

 

 

世界の断熱基準を見ても

フランス=0.36

ドイツ=0.40

イギリス=0.42

アメリカ=0.43

となっていて

目指すべきUA値が分かるかと思います。

 

 

 

蓮見工務店でも

これらの数値を考慮して

 

UA値=0.3~0.45

(断熱等級6~7相当)

くらいの断熱性能をご提案しています。

 

 

 

 

今日は、

‟家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編 第2回『省エネ義務化で、日本の家は快適になる?』”

というテーマで

快適性と健康のために

国が定めた義務化基準以上の

断熱性能を確保したい

というお話でした。

 

 

すべての経験を誇らしく感じ

思わず自慢したくなる

『家づくりヒストリー』を

提供し続ける

 

あなたにとっての

“オンリーワン・ビルダー”です。

 

 

これからも、住まいに関わる

さまざまな話題をはじめ

蓮見工務店、わたしについても

情報提供したいと思います。

 

 

 

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にも、さまざまな情報を載せていますので

参考にしていただければ幸いです。

 

このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を

『松尾設計室』 松尾和也さんに、お願い出来ることになりました。

ご希望の方は、是非ご相談ください。

 

また、耐震構造に関しても

『構造塾』主宰 佐藤実氏に随時相談できます。

 

‟楽しむ家づくり” のパートナー

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