【様々な冷暖房の特徴を知ろう!②】家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編 第11回

これからの日本の住まいの主流となるのが《全館連続空調》です。

 

 

いつも読んでいただいて

ありがとうございます。

 

 

埼玉県北本市で

『学んで楽しむ家づくり』を

お届けしている

 

“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”

 

蓮見工務店社長 蓮見幸男です。

 

昨年の取材時に撮っていただいた1枚。

 

こんなお家つくってます。

 

久喜市  Y邸 外観(2016年竣工)

 

 

≪30年後も、しみじみ

「良い家だ」と思える家づくり≫

 

を味わって貰いたくて

毎日書いているブログの

 

今日が597回目です。

 

 

今日も暑かったですね。

午後2時には気温が31℃を超え

梅雨前の、季節外れの真夏日でした。

 

昨日14日は関西地方で

そして今日は長野や新潟で

35℃を超える《猛暑日》となりました。

 

テレビニュースでは

街の人々の

「この時期にこんなに暑かったら

7月、8月はどうなっちゃうんでしょう!」

という、素直なコメントが流れてました。

 

 

明日は、今日以上に暑くなる予報なので

熱中症には、くれぐれも気を付けて下さい。

 

 

さて、毎週土曜日は

 

“家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編”

~暮らしの快適を守る温熱環境”いろはの”~

 

をテーマにブログを書いていて

 

今日はその11回目

【様々な冷暖房の特徴を知ろう!②】

をおとどけします。

 

今回も参考にさせて貰うのは

こちらの本です。

 

 

パッシブデザインの啓蒙活動の第一人者

「住まいと環境社」主催 野池政宏さんの著作です。

 

 

先週のブログでは

エアコンによる空調方式として

 

部分間欠空調と全館連続空調があり

 

設備の省エネ化が進み

住宅の断熱性能も格段に良くなったので

 

ヒートショックをはじめとする

健康被害のリスクを回避するためにも

 

全館連続空調を前提に

空調計画をすべきであること

 

そして、全館連続空調とはどんなものか

について

概略をご紹介いたしました。

 

 

 

 

今日は、その全館連続空調について

少し詳しく見てみたいと思います。

 

 

いま、世に出ている全館連続空調には

 

①全館空調システム

1台の専用空調設備を小屋裏や床下に設置し

その設備機器と各部屋をダクトで結ぶシステム。

 

メリット:

・家中を確実に冷暖房することが出来る。

 

デメリット:

・イニシャルコストが高い

・ダクトスペースが必要

 

 

②床下エアコン

床下に市販のルームエアコンから暖気を入れ

床下空間全体を暖め、1階の各室を暖房する。

 

メリット:

・市販のルームエアコン1台なのでリーズナブル

・足元が暖かいので快適性が高い

 

デメリット:

・2階まで温めるのが難しい

・基礎形状に制約が出る

・冷房での使用には結露リスクがある

・ほぼ暖房専用なので小屋裏エアコンとの併用

 

③小屋裏エアコン:

小屋裏空間に設置したルームエアコンで冷房し

そこから、2階の各室には天井扇で

1階LDK等にはダクトで冷房するもの

 

メリット:

・市販のルームエアコン1台なのでリーズナブル

・夏場の2階天井の表面温度上昇を防げる

 

デメリット:

・1階全体を冷房するのが難しい

・夏型結露のリスクが高まる

・全体を24℃とかで暮らしたい暑がりの方は

厳しいかもしれない

・ほぼ冷房専用なので床下エアコンとの併用

 

 

④階間エアコン

1階の天井裏(2階の床下)空間に

冷気/暖気を入れて

床ガラリや天井ガラリで1/2階の各室を空調する

 

メリット:

・市販のルームエアコン1台で冷暖房できるので

コストメリットが高い

 

デメリット:

・1階天井裏に相応の空間が必要なので

構造計画に影響がある

・温度ムラが出やすい

 

 

⑤2階ホールなどにルームエアコンを設置

ホールから2階各室に、1階へは吹抜けを介して

冷気/暖気を届ける

 

メリット:

・市販のルームエアコン1台で冷暖房できるので

コストメリットが高い

 

デメリット:

・1階へは吹抜け等が必要で、プランに制約

・この設備のみでは、温度ムラは避けられない

 

 

⑥エアコンのある部屋からダクトで冷気/暖気を回す

LDKなどのエアコンのある場所と

その他の居室やトイレ、洗面室とをダクトでつなぎ

冷気/暖気を回すもの

 

メリット:

・市販のルームエアコン1台で冷暖房できるので

コストメリットが高い

 

デメリット:

・エアコン設置室とその他の場所では温度差が出る

・この設備のみでは、温度ムラは避けられない

 

 

ザックリ①~⑥のシステムを紹介しましたが

 

①の全館空調システムはメーカー主導の開発で

まあ、間違いは無いかなということです。

 

②~④は、上手く計画出来れば

高価な①のシステムに近い快適性を得られる反面

知識も経験も怪しい工務店や設計事務所が採用すると

その効果には相当バラツキが避けられません。

 

⑤と⑥は、それだけではとても全館空調は難しく

エアコンを数台設置する必要がありそうです。

 

 

全館連続空調にすると

冷暖房する面積と時間が増えることになり

単純に考えると、消費エネルギーは増えます。

 

なので、高気密高断熱化はマストな性能です。

 

 

一方で、エアコンの台数が減るという意味では

消費エネルギーは減る方向になります。

 

その家ごとに、条件は違ってきますので

何を採用したら良いのかを

見極める必要があります。

 

 

まずは、その建物の冷暖房負荷を把握して

次に、エアコンの最適な容量を確認すること。

 

市販のルームエアコンの

○○畳用とかの表示は

高気密高断熱住宅では全く当てはまりませんので

この計算は必須になります。

 

 

省エネで快適に、しかもリーズナブルに

全館連続空調を採り入れたいなら

 

そうした知識と経験、設計力がある

工務店、設計事務所を選択することを

なによりもおススメいたします。

 

 

 

今日は、

‟【様々な冷暖房の特徴を知ろう!②】家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編 第11回”

というテーマで

全館連続空調と呼ばれている

いくつかのシステムの紹介と

そのメリット、デメリットについて

勉強してみました。

 

 

すべての経験を誇らしく感じ

思わず自慢したくなる

『家づくりヒストリー』を

提供し続ける

 

あなたにとっての

“オンリーワン・ビルダー”です。

 

 

これからも、住まいに関わる

さまざまな話題をはじめ

蓮見工務店、わたしについても

情報提供したいと思います。

 

 

 

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にも、さまざまな情報を載せていますので

参考にしていただければ幸いです。

 

このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を

『松尾設計室』 松尾和也さんに、お願い出来ることになりました。

ご希望の方は、是非ご相談ください。

 

また、耐震構造に関しても

『構造塾』主宰 佐藤実氏に随時相談できます。

 

‟楽しむ家づくり” のパートナー

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