【様々な冷暖房の特徴を知ろう!①】家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編 第10回

これからの日本の住まいの主流となるのが《全館連続空調》です。

 

 

いつも読んでいただいて

ありがとうございます。

 

 

埼玉県北本市で

『学んで楽しむ家づくり』を

お届けしている

 

“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”

 

蓮見工務店社長 蓮見幸男です。

 

昨年の取材時に撮っていただいた1枚。

 

こんなお家つくってます。

 

行田市  K邸 ウッドデッキ夕景(2020年竣工)

 

 

≪30年後も、しみじみ

「良い家だ」と思える家づくり≫

 

を味わって貰いたくて

毎日書いているブログの

 

今日が592回目です。

 

 

今日はずいぶん暑かったですね。

午後2時には気温が29℃まで上がり

 

もう少しで《真夏日》

というところです。

 

それでも、水蒸気量は12.0g/㎥程度で

東からの風が2~4m/S 吹いてますので

本格的な夏の暑さとは一味違います。

 

夕方になって、日が落ちると

一気に過ごしやすくなる筈です。

 

 

さて、毎週土曜日は

 

“家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編”

~暮らしの快適を守る温熱環境”いろはの”~

 

をテーマにブログを書いていて

 

今日はその10回目

【様々な冷暖房の特徴を知ろう!①】

をおとどけします。

 

今回も参考にさせて貰うのは

こちらの本です。

 

 

パッシブデザインの啓蒙活動の第一人者

「住まいと環境社」主催 野池政宏さんの著作です。

 

 

冷暖房設備機器を考える場合

暖房機器に関しては

FFファンヒーター、床暖房、薪ストーブなど

様々な製品が用意されていますが

 

冷房に関しては

エアコン一択といって良いでしょう。

 

なので、今回は

《エアコンによる空調方式》について

勉強しようと思います。

 

 

まず、空調の対象となる空間の

範囲について。

 

リビングや寝室、子供室といった

居室だけを冷暖房するのが

部分空調といいます、

 

一方で、トイレや洗面脱衣室

廊下、階段なども含めて冷暖房するのが

全館空調です。

 

 

次に、空調する時間について。

 

そこにいる時だけ冷暖房して

不在の際は切ってしまう方式を

間欠空調といいます。

 

基本的に、在・不在に関わらず

冷暖房し続けるのが連続空調です。

 

 

この二つの組み合わせで

 

居る場所に、居る時間だけ冷暖房する

《部分間欠空調》と

 

家中の温度差を一日中

ほとんど無くように冷暖房する

《全館連続空調》があります。

 

 

最近では、建物の断熱性能が向上し

冷暖房負荷がかなり軽減されてきています。

 

また、ヒートショックによる健康被害が

部屋と部屋との温度差が大きな原因である

ということがハッキリしてきています。

 

こうした要因から

これからの住まいの冷暖房は

《全館連続空調》にすべきです。

 

 

 

 

ちなみに、2025年の義務化基準である

断熱等級4の住宅で

《部分間欠空調》する際のエネルギー消費量と

 

いまや、ちゃんとした家づくりをしている

工務店の主流になりつつある断熱等級6での

《全館連続空調》のエネルギー消費量が

おおよそ同じくらいです。

 

 

断熱等級4から6にグレードアップするのに

割増しになる費用は

 

サッシの仕様変更で30~50万円

断熱材の補強で20~30万円

 

合計で100万円足らずで

《部分間欠》から《全館連続》の空調に出来る

基礎的な性能が実現します。

 

問題は、空調機器の仕様変更による

増額になります。

 

 

一般的に《全館連続用》に用意されている

空調設備機器は、

市販のルームエアコンなどに比べると

かなり割高です。

 

リビングと、各個室の計5台

ルームエアコンを設置した場合

工事費込みで、40~60万円程度でしょう。

 

それに対し《全館連続用》の機器は

専用にシステム化しており、

 

例えば、ヒノキヤグループの『Z空調』や

OMソーラーの『パッシブエアコン』などは

その2.5~3倍の金額になります。

 

ヒノキヤグループの『Z空調』。かなりの広がりを見せています。

 

OMソーラーの『パッシブエアコン』は、Z空調よりは少し割安かも。

 

その差を埋めるために

先進的な設計事務所や工務店では

 

独自の方式(床下/小屋裏、階間エアコンなど)

を模索し、提案されています。

 

おそらく、その目指す金額は

各室ルームエアコン設置型に比べ

1.5倍程度に抑える

といった感じでしょう。

 

東大名誉教授で、元建研理事長の坂本雄三先生が開発した、ルームエアコン一台で全館連続空調する

『YUCACO』システム。省コスト化が魅力です。

 

 

次回は、今日お話しした

《全館連続空調》について

 

もう少し、深掘りして

勉強してみたいと思います。

 

 

 

今日は、

‟【様々な冷暖房の特徴を知ろう!①】家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編 第10回”

というテーマで

住まいの冷暖房について

部分間欠空調と全館連続空調の違いや

コスト感などについて

勉強してみました。

 

 

すべての経験を誇らしく感じ

思わず自慢したくなる

『家づくりヒストリー』を

提供し続ける

 

あなたにとっての

“オンリーワン・ビルダー”です。

 

 

これからも、住まいに関わる

さまざまな話題をはじめ

蓮見工務店、わたしについても

情報提供したいと思います。

 

 

 

ホームページ

 

インスタグラム

 

にも、さまざまな情報を載せていますので

参考にしていただければ幸いです。

 

このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を

『松尾設計室』 松尾和也さんに、お願い出来ることになりました。

ご希望の方は、是非ご相談ください。

 

また、耐震構造に関しても

『構造塾』主宰 佐藤実氏に随時相談できます。

 

‟楽しむ家づくり” のパートナー

株式会社 蓮見工務店

代表  蓮見幸男 (はすみゆきお)

〒364-0005

埼玉県北本市本宿6-31

048-591-2707

info@hasumi.jp