【断熱等級7を目指すには】 家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編 第16回
☝いま、断熱性能の最高等級である『等級7』に注目が集まっています。
いつも読んでいただいて
ありがとうございます。
埼玉県北本市で
『学んで楽しむ家づくり』を
お届けしている
“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”
蓮見工務店社長 蓮見幸男です。
☝昨年の取材時に撮っていただいた1枚。
☝こんなお店つくってます。
北本市 茶房『茶々楽』 店内(2000年竣工)
≪30年後も、しみじみ
「良い家だ」と思える家づくり≫
を味わって貰いたくて
毎日書いているブログの
今日が631回目です。
覚悟はしていましたが
やはり"梅雨明け10日"の暑さは
半端ないですね。
2日連続で36℃の猛暑日で
これからも、来週末までは
連日、猛暑日が予測されています。
みなさま、お身体には
くれぐれもお気を付けください。
さて、毎週土曜日は
“家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編”
~暮らしの快適を守る温熱環境”いろはのい”~
をテーマにブログを書いていて
今日はその16回目
【断熱等級7を目指すには】
をおとどけします。
最近の傾向として
新築住宅では、断熱等級7というのが
かなり注目されてきています。
国が定める最高等級が7ですし
そのベースとなった
HEAT20でも
G3(断熱性能は等級7とニアリーイコール)
までしか示されていないので
そこまでクリアしよう
という動きが出るのは自然なこと
なのでしょうね。
実際は、
断熱等級7をうたっている
大手ハウスメーカーの多くが
フラッグシップモデルとして
等級7に対応している、という状況で
実際の売れ筋の商品は
ZEHレベル(=等級5)程度が
多いのではないでしょうか。
また、コストパフォーマンス(CP)的には
等級6.5(こういう等級はありませんが)程度で
UA値で0.35W/㎡・K 辺りが最適
とも言われています。
たしかに、蓮見工務店でも
お客様のご要望と、ご予算を
総合的に勘案すると
UA値が0.35~0.4辺りに
落ち着くことが多いですね。
UA値0.35よりも高性能にしようとすると
・窓の仕様が、PG⇒トリプルガラス
・外壁断熱が、充填or外張り⇒充填+外付加断熱
・天井(屋根)断熱が、厚300㎜以上
が必要となり
イニシャルコストが、100万円単位で
増額となりそうです。
そこで、今日は
過去の断熱等級6の事例から
等級7にするためには
どのような仕様変更をすればよいか
シミュレーションしてみようと思います。
外皮面積=312.6㎡(延床面積113.2㎡)
外皮の仕様
・基礎断熱:フェノールフォーム80㎜
・外壁断熱:HGW120㎜充填+EPS50㎜外付加
・天井断熱:HGW105㎜天井充填+HGW155㎜桁上付加
・開口部:樹脂製 LowE PG(南面)、TG(東西北面)
※南面は冬季の日射熱取得の為に、PGにしています
外皮平均熱貫流率 UA値=0.34W/㎡・K
という事例です。
一番手っ取り早く
断熱等級7(UA値0.26)を得るには
開口面積(窓の大きさや数量)を半分にして
すべての窓をTG(トリプルガラス)に
玄関戸を超高断熱ドアにすると
実現出来てしまいます。
※ハニカムブラインドの効果も考慮する
でも、それでは
閉鎖的になって、快適性がスポイルされたり
暗くて照明を点灯する時間が増え
冬場の日射熱取得が減り、暖房負荷が増えるなど
消費エネルギーがかえって増えてしまう
などいった、本末転倒の事態となりかねません。
そこで、コストと快適性、省エネの
ベストバランスで考えたとき
・天井と桁上の充填断熱材の厚さを合計150㎜増やし
・外壁の外付加断熱材をEPS50㎜からXPS60㎜に変更
・玄関扉を3割性能アップ
※窓の面積や仕様等は、変更しない
すると、UA値が0.26まで性能アップするので
断熱等級7が可能になります。
この仕様であれば、日々の暮らしにおいても
快適性と省エネ性の両立が
高い次元で実現できると想像できますし
イニシャルコストも
数十万円という単位に納まりそうです。
是非、挑戦してみたい仕様ですので
断熱等級7をリーズナブルに、とお考えの方は
お声がけいただければ思います。
今日は、
‟【断熱等級7を目指すには】
家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編 第16回”
というテーマで
実例を参考に
断熱等級7にグレードアップする為の
仕様の変更について
勉強してみました。
すべての経験を誇らしく感じ
思わず自慢したくなる
『家づくりヒストリー』を
提供し続ける
あなたにとっての
“オンリーワン・ビルダー”です。
これからも、住まいに関わる
さまざまな話題をはじめ
蓮見工務店、わたしについても
情報提供したいと思います。
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にも、さまざまな情報を載せていますので
参考にしていただければ幸いです。
このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を
『松尾設計室』 松尾和也さんに、お願い出来ることになりました。
ご希望の方は、是非ご相談ください。
また、耐震構造に関しても
『構造塾』主宰 佐藤実氏に随時相談できます。
‟楽しむ家づくり” のパートナー
株式会社 蓮見工務店
代表 蓮見幸男 (はすみゆきお)
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