【"耐震化率"と"高齢化"の相関、30年後の宿題】 家づくりを『学ぶ』ブログ・構造編 第26弾

高齢化と耐震化率の向上、難しい課題です。

 

いつも読んでいただいて

ありがとうございます。

 

埼玉県北本市で

『学んで楽しむ家づくり』を

お届けしている

 

“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”

 

蓮見工務店社長 蓮見幸男です。

 

昨年の取材時に撮っていただいた1枚。

 

こんなお家つくってます。

鴻巣市 O邸 ダイニングキッチン(2012年竣工)

 

 

≪30年後も、しみじみ

「良い家だ」と思える家づくり≫

 

を味わって貰いたくて

毎日書いているブログの

 

今日が777回目です。

 

 

明日1/17日は

1995年に発生した

《阪神淡路大震災》から

30年という、節目の日になります。

 

 

その後も、わが国では

・東日本大震災(2011年)

・熊本地震 2回(2016年)

・胆振地方中東部地震(2018年)

・能登半島地震(2024年)

と5回発生しています。

 

震度6弱、6強に至っては

東日本大震災以降の14年間だけでも

24回も発生していて

 

平均すると、半年に1回は

日本のどこかで

建物の倒壊を伴うような

大きな地震が起きているのです。

 

 

13日の午後9時過ぎにも、

宮崎で震度5弱の地震が発生し

 

南海トラフ巨大地震の発生確率が

今後30年間で70~80%から80%に

引き上げられました。

 

 

先日のブログなどを参考にして貰い

いざ!という時に備えて

知識をつけていきたいですね。

 

 

 

 

 

さて、毎週木曜日は

 

“家づくりを『学ぶ』ブログ・構造編”

~家族の安全を守る構造”いろはの”~

 

をテーマにブログを書いていて

 

今日はその26回目

【"耐震化率"と"高齢化"の相関、30年後の宿題】

をおとどけします。

 

 

巨大地震の発生確率が

日に日に高まっていく中

 

住宅の耐震化率に偏りがある

という記事を目にしましたので

ご紹介いたします。

 

 

朝日新聞が配信するメルマガ

「夜ニュースレター」より

 

《住宅耐震化率、過疎地ほど低い傾向

高齢化率と相関、全自治体分析》

 

 

阪神淡路大震災をきっかけに

多くの自治体で耐震診断・計画・改修に関する

補助金制度が生まれました。

 

震度6強~7でも倒壊しない住宅の割合

(耐震化率)の朝日新聞の調査で

 

耐震化率が50%を切る自治体の高齢化率は

42.2%で、全国平均の28.6%を

大きく上回っていて

 

高齢化率が高いと耐震化が低い

という傾向が見て取れ

高齢化の進む過疎地域と、都市部の格差が

鮮明となっています。

 

 

 

阪神淡路大震災では

淡路島北部を震源に、最大震度7を記録し

 

神戸市を中心に6434名の方が亡くなり

10万5千棟近くの住宅が全壊しました。

 

直接死の72%が建物倒壊によるもので

特に81年改正前の《旧耐震基準》での建物に

被害が集中したとされています。

 

震災直後の95年には

『耐震改修促進法』が施行されて

 

全国の住宅の耐震化率は

2003年の約75%から、15年後の

2018年には87%へと向上。

 

 

そんな中、今回の調査で

高齢化や過疎と、耐震化率の相関が見られ

 

前述のとおり、耐震化率5割未満の地域は

29道府県の130市町村(人口約83万人)で

 

高齢化率42.2%、9割強の121市町村で

「全部過疎」です。

 

 

一方、耐震化率が9割強の地域は

29都道府県の204市区町村(人口5709万人)で

 

首都圏を中心に都市部が多く

高齢化率は25.5%、「全部過疎」は5町村。

 

 

 

この調査結果から読み取れる

もう一つの問題点は

 

耐震化率が9割強の地域は

人口が集中している地域でもあるため

母数が桁違いに多く

 

未耐震住宅の数も

東京23区、大阪市、横浜市、名古屋市

福岡市、札幌市を合わせると

約100万戸あり

 

全国670万戸の未耐震住宅の

約15%を占めているということ。

 

 

住宅密集地での建物倒壊の危険性は

消火活動や、復旧活動にも

非常に大きな負担となります。

 

地方での改修コストの負担や

都市部密集地での施工の難易度など

 

様々な問題が横たわっていますが

補助金の増額や、法整備等

 

今なら出来る事にフォーカスして

出来る限り早く対策することが

 

過去の、多くの犠牲によって今ある

わたしたちがすべき事

なのでしょうね。

 

 

 

 

今日は、

‟【"耐震化率"と"高齢化"の相関、30年後の宿題】

家づくりを『学ぶ』ブログ・構造編 第26弾”

というテーマで

多大な被害を出した

阪神淡路大震災から30年。

浮き彫りになった課題と

どう向き合うべきか

個々の対策では敵わない

政策などで動くべき事について

考えてみました。

 

 

すべての経験を誇らしく感じ

思わず自慢したくなる

『家づくりヒストリー』を

提供し続ける

 

あなたにとっての

“オンリーワン・ビルダー”です。

 

 

これからも、住まいに関わる

さまざまな話題をはじめ

蓮見工務店、わたしについても

情報提供したいと思います。

 

 

 

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にも、さまざまな情報を載せていますので

参考にしていただければ幸いです。

 

このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を

『松尾設計室』 松尾和也さんに、お願い出来ることになりました。

ご希望の方は、是非ご相談ください。

 

また、耐震構造に関しても

『構造塾』主宰 佐藤実氏に随時相談できます。

 

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