【不毛な争い!?「気密性能」はどこまで必要?】 家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編 第34回

2月15日に《冬の温熱体感訪問会》を開催します。

 

 

いつも読んでいただいて

ありがとうございます。

 

埼玉県北本市で

『学んで楽しむ家づくり』を

お届けしている

 

“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”

 

蓮見工務店社長 蓮見幸男です。

 

昨年の取材時に撮っていただいた1枚。

こんなお家つくってます。

北本市 O邸 客間(2005年竣工)

 

 

≪30年後も、しみじみ

「良い家だ」と思える家づくり≫

 

を味わって貰いたくて

毎日書いているブログの

 

今日が792回目です。

 

今日から2月が始まります。

再来週の土曜日に、埼玉県加須市で

 

『OB施主様宅訪問見学会』を

開催いたします。

 

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『冬の温熱環境 体験見学会 
 "床下/小屋裏エアコンの効果を実感"』

年間の光熱費の収支がプラスになっている

リアルゼロエネルギー住宅です。

パッシブデザインをベースに

高気密高断熱&床下/小屋裏エアコンで、

とても快適に過ごされている

OB客様の築2年のお宅を

見学させて頂くイベントになります。

住宅雑誌『チルチンびと』に掲載され、

パッシブデザイン研究の第一人者

「住まいと環境社」主宰 野池政宏さんより

高い評価をいただいた物件です。

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弊社ホームページの予約フォームより

お申込みいただけます。

ゼロエネ住宅とか、床下エアコンに

ご興味のある方は

是非、ご参加ください。

【OB様宅】リアルZEH&床下エアコン 冬の温熱体感訪問会 埼玉県加須市 | 埼玉県の工務店 蓮見工務店+蓮見建築設計事務所 | 新築のご依頼なら

 

 

 

さて、毎週土曜日は

 

“家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編”

~暮らしの快適を守る温熱環境”いろはの”~

 

をテーマにブログを書いていて

 

今日はその34回目

【不毛な争い!?「気密性能」はどこまで必要?】

をおとどけします。

 

 

このブログでも

過去に何回かお話していますが

 

気密性能(C値)についての

面白いメルマガをいただいたので

ご紹介します。

 

断熱の専門家であり、Youtubeの

『一歩先いく工務店チャンネル』

を配信されている

 

MXエンジニアリングの湊社長の

1/23付のメルマガ

〈気密の不毛な戦い〉から抜粋

 

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C値が0.1だといい家で、

0.5だとイマイチみたいな風潮がありますが、
これ実態として全く関係ないのですよね。

なぜかというと、エネルギー的に

C値0.5とC値1.0の間には、

差がほとんどないのです。

 

東京大学 前先生より頂いた資料

 

 

このグラフは、

6地域の熱損失量を表しています。

 

注目は、C値が1.0と0.5の熱損失の差。

内外温度差が1℃の時の熱損失が、

たったの3Wしかありません。

 

これだと、更にC値を小さくする意味がありません。

 

 

0.3とか、0.5以下にしても

全くエネルギー消費に関しては影響がない。

 

1.0とは言いませんが、

0.5も、0.3も、0.1も実質は同じ事です。

 

0.5を切ってくることに関して

何の意味がないというのはこういうことです。

 

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エネルギー損失という切り口で

単純明快に解説されています。

 

冬場の内外温度差が、日平均で15℃とすると

3W✕15℃✕24時間✕30日=32.4kWh/月

 

一般的な効率のエアコンで

その熱損失を埋めようとすると

おおよそ400円/月の電気代になります。

 

冬場ひとシーズン通算でも

1500円に満たないでしょうね。

 

 

一方で、断熱性能の違いによる

熱損失量の差は、桁違いとなります。

 

この4月から適合義務基準となる

断熱等級4(UA値0.87)と、

私たちが推奨する等級6(同0.46)とでは

 

内外温度差15℃での熱損失が、月当たり

1242kWhにもなります。

 

エアコンの電気代でいうと、

約14500円/月になって

 

気密差による電気代400円/月とは

比べ物にならない程の違いです。

 

 

要は、0.7を切ったあたりからの

気密差による漏気量の違いが

 

熱損失量に、ほどんど影響しなくなる

ということなんですね。

 

 

みなさんもご存じのHEAT20においても

推奨する気密性能を

 

C値=0.7 ±0.2(0.5~0.9)

と明示していますが、

その根拠は、こういう事なんですね。

 

 

木造住宅の場合

地震による揺れの影響や

木材の収縮、気密テープ等の劣化などの

 

経年による気密性能の低下も

考えなければなりません。

 

ということで、一つの目安として

《C値=0.5を目標に》

あたりが、

落としどころと言えそうです。

 

 

今日は、

‟【不毛な争い!?「気密性能」はどこまで必要?】

家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編 第34回”

というテーマで

気密性能を表すC値について

数値の持つ、本当の意味と

その違いによる影響を知ることが

バランスの取れた家づくりに

大切ですねというお話。

 

 

すべての経験を誇らしく感じ

思わず自慢したくなる

『家づくりヒストリー』を

提供し続ける

 

あなたにとっての

“オンリーワン・ビルダー”です。

 

 

これからも、住まいに関わる

さまざまな話題をはじめ

蓮見工務店、わたしについても

情報提供したいと思います。

 

 

 

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にも、さまざまな情報を載せていますので

参考にしていただければ幸いです。

 

このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を

『松尾設計室』 松尾和也さんに、お願い出来ることになりました。

ご希望の方は、是非ご相談ください。

 

また、耐震構造に関しても

『構造塾』主宰 佐藤実氏に随時相談できます。

 

‟楽しむ家づくり” のパートナー

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