【『高性能住宅』の実測データから見えるもの】 家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編 第36回
☝見学会にご参加の皆さん、熱心に質問されておりました。
いつも読んでいただいて
ありがとうございます。
埼玉県北本市で
『学んで楽しむ家づくり』を
お届けしている
“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”
蓮見工務店社長 蓮見幸男です。
☝昨年の取材時に撮っていただいた1枚。
☝こんなお家つくってます。
北本市 M邸 ダイニングキッチン(2022年竣工)
≪30年後も、しみじみ
「良い家だ」と思える家づくり≫
を味わって貰いたくて
毎日書いているブログの
今日が805回目です。
かねてよりご案内しておりました
『冬の温熱体感訪問会』ですが、
本日、お施主様のご協力のもと
開催させていただきました。
インフルエンザの流行もあり
限定予約でのご案内となりましたが
午前中4組、午後2組の
計6家族の見学者をお迎えしました。
みなさん、とても熱心に見学され
お施主様にも、暮らされての実感など
様々なご質問を
興味津々でされていました。
床下/小屋裏エアコンの納まりや
トイレや脱衣室迄、温度ムラ無しを
実際に体験されて
高性能住宅の実力を実感されておりました。
☝小屋裏エアコンの様子も見学していただきました。
昨年夏の体験会と合わせ
暑い時期、寒い時期、両方の
訪問会が実現出来ました。
高性能住宅の普及には
やはり、百聞は一見に如かずで
体感して貰うことが
何よりも説得力があることを
確信しました。
今後も、定期的にご案内出来たらと
思います。
さて、毎週土曜日は
“家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編”
~暮らしの快適を守る温熱環境”いろはのい”~
をテーマにブログを書いていて
今日はその36回目
【『高性能住宅』の実測データから見えるもの】
をおとどけします。
本日、見学会でお世話になった
埼玉県加須市のお住まいは
昨年度の今年度に渉って
温湿度と消費電力量の実測データを
採らせて貰っています。
建物の諸元は
延床面積:113.19㎡(34.25坪)
UA値:0.31W/㎡K
C値:0.3cm2/㎡
空調設備:床下/小屋裏エアコン
換気:第一種換気(熱交換型)
太陽光発電設備:5.7kW
※オール電化住宅
となっていて、
高い断熱・気密性能と
最適な空調設備計画、
ソーラーによる再エネ設備で
快適な暮らしを実現しながら
実質的なエネルギー収支がマイナスになる
リアルZEH住宅です。
※電気代は、売電と買電との単価が違うため
収支がマイナスになるわけではありません。
そこで、今日のブログでは
こちらのお住まいの
各部屋の室温頻度分布グラフを
公開したいと思います。
測定した部屋は
1階 LDK、階段室
2階 寝室
外気温
の4か所になります。
計測期間は
夏季:令和6年7月21日~8月20日
冬季:令和7年1月1日~1月31日
の、それぞれ1ヶ月です。
先ずは昨年夏のデータから
☝夏の外気温です。
☝夏のLDKです。
☝夏の階段室です。
☝夏の寝室です。
小屋裏エアコンで、しっかりと管理され
どの部屋も25℃~27℃の範囲内に
おおよそ納まっています。
続いて、今年の冬のデータです。
☝冬の外気温です。
☝冬のLDKです。
☝冬の階段室です。
☝冬の寝室です。
冬は夏に比べると
温度分布に広がりが見られます。
その要因は、ソーラーパネルの
発電時間帯が
夏に比べ、短いことのようです。
こちらのお施主様は
省エネに意欲的に取り組まれていて
なるべくエアコンの稼働時間を
ソーラーパネルの発電時間帯と合わせ
それ以外の時間帯は
暖かさ、涼しさを、持ち越すように
生活されています。
なので、冬の日中は
日射取得で十分に暖かくなりますが
敢えてエアコンも運転して
24℃~25℃の温度を溜めて
夜間まで、暖かさ保つ様にされているとのこと。
そして、布団の中に居る就寝中は
16℃~17℃まで下がっても支障はないので
敢えて、エアコンは止めておくそう。
そうした暮らしの工夫のおかげで
年間電気消費量が2,454kWh
に対し、
年間発電量が2,938kWhで
設計時のシミュレーション通り
リアルZEHとなっています。
気になる電気代ですが
買電額=81,431円
売電額=49,949円
となっていて、
年間の電気代が、31,482円で
月平均、2,600円ほどです。
国が定める省エネ基準の建物に比べ
少なく見積もっても
年間で約12万円くらいの節約になります。
30年で考えると360万円もの
差になる計算です。
高性能化の掛かり増し費用を考えても
十分に元が取れるでしょう。
健康的で快適なお住まいが
トータルコストでお得になるとすれば
選択しない手はないですよね。
今日は、
‟【『高性能住宅』の実測データから見えるもの】
家づくりを『学ぶ』ブログ・温熱編 第36回”
というテーマで
見学会をさせていただいた
OB施主様宅の、実測データから見える
暮らしの快適さと
省エネ、省コストについての
ご紹介でした。
すべての経験を誇らしく感じ
思わず自慢したくなる
『家づくりヒストリー』を
提供し続ける
あなたにとっての
“オンリーワン・ビルダー”です。
これからも、住まいに関わる
さまざまな話題をはじめ
蓮見工務店、わたしについても
情報提供したいと思います。
ホームページ
インスタグラム
にも、さまざまな情報を載せていますので
参考にしていただければ幸いです。
このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を
『松尾設計室』 松尾和也さんに、お願い出来ることになりました。
ご希望の方は、是非ご相談ください。
また、耐震構造に関しても
『構造塾』主宰 佐藤実氏に随時相談できます。
‟楽しむ家づくり” のパートナー
株式会社 蓮見工務店
代表 蓮見幸男 (はすみゆきお)
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