【『終末時計クライシス』私たちが出来ること】 「蓮見工務店の存在意義を考える」第38弾
☝これからの住宅には『LCA』的視点も大切になります。
いつも読んでいただき
ありがとうございます。
埼玉県北本市で
『学んで楽しむ家づくり』を
お届けしている
“住まいの知恵袋、
家づくり問題解決仕事人”
蓮見工務店社長 蓮見幸男です。
☝昨年の取材時に撮っていただいた1枚。
☝こんなお家つくってます。
北本市 O邸 玄関ホール(2005年竣工)
≪30年後も、しみじみ
「良い家だ」と思える家づくり≫
を味わって貰いたくて
毎日書いているブログの
今日が797回目です。
先週、気になる或る記事を見ました。
その記事の見出しは
"終末時計、「人類滅亡」へ過去最短の
「残り89秒」核使用や気候変動リスクで"
というショッキングなもの。
終末時計とは、
「人類最後の日」を想定して
残り時間が24時間のうち、どれだけあるか
概念的に示したものです。
毎年、アメリカの原子力科学者会報
(BAS)から発表されるものです。
その終末時計の2025年版が
先月28日に発表され
「残り89秒」という
1947年の公表以来、過去最短になった
というニュースです。
今回の発表に至った要因には
《核使用の恐れ》
※ロシアによるウクライナ侵攻から3年
偶発的要素により、核戦争がいつ起きても
おかしくない状況であること。
《人工知能(AI)の兵器利用へのリスク増大》
※ウクライナや中東で、実際にAIを組込んだ
システムが使用されたり、AIにより誤情報や
陰謀論が世界中に拡散しつつあること。
《気候変動の進行》
※地球全体に渉る異常気象が観測される中
温室効果ガスの排出量は増大し続け
改善の見通しが不透明であること。
などを挙げていて
BAS関係者は、世界各国の指導者に
脅威軽減に向け大胆な行動が必要だと
訴えています。
ここ最近の世界情勢を見るにつけ
こうした要因は、
あながち遠い世界のこと、虚構だと
片付けることは出来ないのを
肌で感じてしまう昨今です。
また、気候変動についても同様で
2014年にNHKの番組で紹介された
『2050年の天気予報』が
10年後の現時点でもう既に
現実になっていることからも
リスクは加速度的に増大している
そう考えなければならないでしょう。
安全で美しく、快適な地球を
将来世代へと引き継ぐべく
この終末時計の針を
1秒でも元に戻すために出来る
私たちの役割は
温室効果ガスの削減への努力
なんだと思います。
そこで今日は、金曜日のテーマ
「蓮見工務店の存在意義を考える」
の38弾として、
【『終末時計クライシス』私たちが出来ること】
をおとどけします。
みなさん、最近『LCA』って耳にされたこと
ありませんか?
ライフ・サイクル・アセスメントといって
建物の、生涯CO2を算出・開示するものです。
EUでは既に、一定規模の建物に
義務付けしていて
2030年からは、全ての建物に
対象が広げられるとのこと。
国際エネルギー機関(IEA)によると
建築物関連のCO2排出は
地球全体の37%を占めています。
建物の建材やその運搬
使用にかかるエネルギー
廃棄時の負荷など
ライフサイクル全体で
CO2排出を見直すことが
効果的であり、急務となっています。
今、私たちも高断熱化や
太陽光発電の導入などを通して
建物の使用にかかるエネルギーの削減に
道半ばとはいえ
一定程度の効果を得て来ました。
そこで、これからの視点として
建設時や廃棄時のCO2排出についても
検討する必要があるということです。
建設時に、木材や石、土など
地場で採れて、
再生可能な材料を使うこと
石油由来の新建材や接着剤、
製造時のCO2排出量が大きい
コンクリートなどの資材を
なるべく使わないこと
こうした事に留意することで
廃棄時の環境負荷も
格段に小さくなります。
国交省が進める
『気候風土適応住宅』とかにも
その可能性を感じますし
地場で個別に活躍していらっしゃる
石場建て構法や
古民家再生などの取り組みも
注目していきたいです。
そして、こうした努力の方向性が
わたしが感じる
居心地の良い住まいの在り様とも
実は、まったく同じ方向に
向うものなのではないかと思うのです。
☝綾部工務店さんによる「石場建て構法」の施工例
ということで
来月中旬、LCAに配慮した木造建築の本場
中部ヨーロッパ
(スイス、オーストリア、ドイツ)に
視察に行って来たいと思います。
良いご報告が出来るよう
しっかりと勉強してきます。
☝スイスの建築家 ズントーの作品『聖ベネディクト教会』
今日は、
‟【『終末時計クライシス』私たちが出来ること】
「蓮見工務店の存在意義を考える」第38弾”
というテーマで
温室効果ガス排出削減にむけ
ヨーロッパでは既に始まっている
LCA公表の流れに
私たちがどう取り組むべきか
考えてみました。
すべての経験を誇らしく感じ
思わず自慢したくなる
『家づくりヒストリー』を
提供し続ける
あなたにとっての
“オンリーワン・ビルダー”です。
これからも、住まいに関わる
さまざまな話題をはじめ
蓮見工務店、わたしについても
情報提供したいと思います。
ホームページ
インスタグラム
にも、さまざまな情報を載せていますので
参考にしていただければ幸いです。
このたび、温熱に関する、物件ごとの監修を
『松尾設計室』 松尾和也さんに、お願い出来ることになりました。
ご希望の方は、是非ご相談ください。
また、耐震構造に関しても
『構造塾』主宰 佐藤実氏に随時相談できます。
‟楽しむ家づくり” のパートナー
株式会社 蓮見工務店
代表 蓮見幸男 (はすみゆきお)
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