玄関に自転車を置きたいけれど風水も気になる
先ずはじめに、一般的な建築計画的な視点ではなく、風水という視点で玄関と自転車について考えてみたいと思います。玄関は住宅の顔であり、家族が出入りする大切な場所なので、様々な視点から検討することも大切だからです。
自転車が置ける玄関にしたいけれど、風水も気になるのでやめた方が良いかな…と考えることもあるのではないでしょうか?その理由は、風水では玄関内に自転車を置くと運気が下がるらしいという情報があるからだと思います。確かに新築住宅に運気を下げるような要素は避けたいと思われるでしょう。
そこで風水のカウンセラーをされている方のサイトをいくつか拝見してみました。カウンセラーさんによって意見は様々でした。玄関内に外の穢れがついている車輪を持ち込むと運気が下がるというアドバイスもあれば、きれいに手入れされたロードバイクを玄関の壁にかけたりすることは問題ないというアドバイスなどがありました。
確かに、玄関内に泥汚れの激しい自転車を持ち込むと、玄関は汚れてしまいます。玄関が汚れている家は風水に関わらず、家族も快適に使えません。玄関は、朝気持ち良く出かけられる場所、帰宅時にはホットできる場所であってほしいものです。訪問客が受ける印象も低下してしまうでしょうし、衛生上も問題がありそうです。
それとは別に、自転車を玄関に置くと気の通り道を塞がれるという見方や、日々の生活において自転車が邪魔で通行しにくくなるなどの問題も考えられます。
これらの問題に対しては、玄関には良い気を逃してしまう自転車を置くべきではないというアドバイスと、風水アイテムを使い気の通り道を塞がれることを軽減させる、自転車を玄関においても家族の暮らし方の快適さが損なわれなければ無理(不自然)な状況にならないので良いというアドバイスがありました。
確かに、玄関の限られたスペースの中に自転車が置いてあると、通行の邪魔になりますし、見た目も良くありません。外出、帰宅の際に快適に使える玄関ではなくなってしまう傾向が強くなります。
ここまでの問題は、常時自転車を家の中に置きたい場合には、玄関脇などに自転車を置ける広さの土間収納(シューズインクローク)を設けること、雨や台風など天候の悪い時だけ自転車を玄関内に入れたいという場合には、玄関土間を広めに計画し、玄関内に入れる際にはタイヤの汚れを落とすなどの方法で解決できそうです。
移動するアイテムである車輪が玄関にあると良い気を逃してしまうというアドバイスもありましたが、玄関土間ではなく、玄関の隣接する土間収納(シューズインクローク)に自転車を置くようにすれば、風水の問題は解決できるのではないでしょうか?
今回、風水的に玄関に自転車は良くないと言われている理由を知る為に、玄関、自転車、風水で検索して見つけ、参考にさせていただいた風水カウンセラーの方のコラムです。
*【ご質問】玄関先に主人の自転車があるのですが、風水的には やはりよくないですか?
*【風水】自転車を玄関に置くのはなぜNG?理想の置き場所と室内に飾る場合の注意など
■ 家づくりプランの中で、重要視されないことの多い場所は玄関です。玄関は通過する場所で、長時間を過ごす場所ではないからなのでしょう。確かに玄関で長時間過ごすことはありませんが、玄関の造り方によって、暮らしやすさは変わってきます。
コラム 戸建て住宅の玄関はどう造る?
玄関に自転車を置きたい理由
自転車を玄関に置きたい場合、家族全員にとって自転車が玄関にあっても通行や美観という観点でも快適さが損なわれないことが大切になります。そして、自転車を玄関に置きたいという家族の希望を整理し、その理由を全員が納得していることが大事です。自転車を玄関に置きたい、屋内に収納したいという理由について、いくつかのケースを考えてみましょう。
玄関周りをすっきり調えたい
新しい家が完成したらおしゃれなポストや、季節の草花や樹木で、門から玄関までを心地良い空間にしたいけれど、自転車の台数が多くなるとゴチャゴチャしてしまい雰囲気が台無しになってしまう。エクステリアの美観ということから、出来れば自転車は屋内の目立たない場所に収納したいという希望です。
自転車を雨風紫外線から守りたい
自転車を単なる便利な移動ツールとして考えている人もいれば、丁寧に手入れをして大切に扱っている人もいます。使用後はタイヤについた泥をきれいに落とすだけではなく、こまめに車体全体の拭き掃除やチェーンの洗浄や注油を行うような愛車家にとって、自転車が雨風や紫外線にさらされる状態に放置される状況は避けたい。加えて、自転車を収納する場所で自転車の手入れをしたい。手入れに必要など道具が入る棚も欲しいといった希望もあります。
自転車をイタズラや犯罪から守りたい
門回りの作り方や通りとの位置関係、地域環境にもよりますが、屋外に出しておくと、自転車が盗難にあったり、わざと倒されたりする可能性もあります。特に高級な自転車の場合には、本体や部品を盗まれてしまうリスクは高くなります。
このようなリスクを解決できる玄関や玄関収納の計画を進める場合、家全体の床面積の制限や家づくりの予算とのバランスを取りながら進めていくことが、家族全員にとって無理(不自然)な状況を生み出さないことに繋がります。
玄関やシューズインクロークにそれだけの床面積を使ってしまったために書斎や家事室をあきらめなくてはならないということもあります。一方で、土間収納を設けることによって、作業や外出の支度がゆったりできるスペースができる、玄関でしっかり収納できるのでリビングもすっきりするというような、自転車に関すること以外にも利便性が向上したりします。
大切なことは、玄関に自転車を置ける間取りにすることが家族全員の暮らしやすさを向上させる結果になるか否ということです。床面積から考えて、無理なく自転車が置ける土間収納を設けたり、家族の動線を妨げない広さの玄関土間にできない場合もあります。そんな時は壁にかける方法をとる、玄関の出入りがしにくくならないよう、外部ポーチに雨風を防げる屋根付きの自転車置き場を設けるなどの選択肢についても考えてみましょう。
■ 玄関は家族が外出、帰宅の度に必ず使う場所であり、訪問されたお客様のファーストインプレッションになる場所でもあります。注文住宅の間取りプランを作成する際には、玄関の広さ、使いやすい収納、引き戸・玄関ドアの違いと外観と調和など、失敗しない玄関にする為のポイントを、家全体の間取りとのバランスを考えながら解決していきましょう。
自転車を置く場所としても使えるインナーガレージ
玄関内に自転車を置ける土間収納という間取りもありますが、もう一つの考え方としてビルトインガレージを設けるという方法も考えられます。ビルトインガレージ内に勝手口を設ける、または、雨に濡れずにビルトインガレージから玄関への動線があるというような造り方をすると、利便性の高いスペースにできます。
車はもちろんですが、自転車も置けます。車も自転車も紫外線や雨風、イタズラ、犯罪から守れることに加え、通勤に車を使っている場合は、日中、子どもを遊ばせたり、鉢の植え替え作業をしたりといった使い方もできます。
ただ、インナーガレージには、注意しなくてはならない点もあります。道路との位置関係によっては使いにくくなる危険性がある、敷地内がすっきりする分、住居部分の床面積が圧迫される、住居との動線の作り方によって利便性が低下するというような恐れがあるからです。
車の所有台数、家族の暮らし方、道路との位置関係、床面積と建築費の制限などを考え併せて計画を進めることが大切です。自転車を置ける土間収納と、ビルトインガレージのどちらが家族の暮らしをより向上させるのかということについて、家族で話あうと良いのではないでしょうか?
自転車を置ける玄関にする為に土間収納を設ける、車や自転車を置けるインナーガレージを設けるといった間取りには、車や自転車を置く以外にも便利な点が様々ある一方、他の部分の床面積や予算がが削られてしまうという問題があることも否めません。
また、自転車を運び入れるには、段差があるととても不便です。段差をなくす手段としてスロープがあります。使い易いスロープの勾配にするには、ある程度の長さが必要です。外部の計画に少なからず影響しますので、建物の配置計画の段階でそれらの事も検討する必要があります。
土間収納、またはインナーガレージを設ける、どちらもあきらめるという3つの選択肢があります。それぞれを実行した時に、どのような暮らしになるのか具体的に想像してみましょう。最も家族にとって無理がない間取り、暮らしやすさが実現できる間取りを選ぶことが大切です。
■ 平屋での家づくりを検討中には、家の中にガレージを組み込むビルトインガレージを計画される方もいらっしゃるのではないでしょうか?平屋をビルトインガレージにする場合には、コの字型にしてビルトインガレージを設ける方法や、中庭の一部に設ける方法、隣接させる方法などがあります。そして、平屋に設けるビルトインガレージには、2階建ての家にビルトインガレージを設けるケースとは違った注意点があります。使いやすいガレージにする為に押さえておきたい要素を考えていきましょう。
蓮見工務店の家づくりへの想い
私たち蓮見工務店は、「工務店」+「設計事務所」ならではの
手作りの家づくりときめ細かいアフターメンテナンス、
そして設計事務所として培ってきた
デザイン性、高性能な家を提供させていただきます。
「熱を集め、移し、蓄える」
「風を通し、涼を採り、熱を排出する」
「直接的な日射を避ける」 「断熱・気密性を高める」
などのパッシブデザインも積極的に取り入れ、
今まで多くの雑誌にも掲載していただきました。
快適で心地よい暮らしは、設計、性能、見た目のデザインなど、
全てのバランスで実現できます。
そして、経験豊富な職人の手によってカタチになるのです。
私たち蓮見工務店は、それらすべてにこだわり、
お客様の一棟に全力をそそいでまいります。
注文住宅やリフォーム、リノベーション、店舗などの建築を
ご検討中の方には、これまでに携わったお宅をご見学していただけます。
「木造住宅の視覚的な心地よさ、
木にしか出せない香り、温かみのある手触り」
「木の心地よさと併せて太陽の光などを取り入れた、
パッシブデザインの良さ」
を感じて頂けます。
ご希望などございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。