家づくりを始める時には、大きく分けて2つの要素を
並行して進めていかなくてはなりません。
一つは理想の家を建てる為の情報集め、もう一つは資金計画の作成です。
そしてそれを始める前に、自分たち家族の家づくりの核を作っておくことが大切です。
自分たち家族の家づくりの原点、または背骨と考えても良いでしょう。
家づくりの過程では、溢れる情報と、理想と予算のせめぎあいの中で、
迷うことが増え、迷子になってしまうことが多いからです。
特に注文住宅の場合、何もないところから自由に家づくりが始まります。
規格住宅にはない自由度が、注文住宅の大きな魅力ですが、その反面、
考えなくてはならないこと、決めなくてはならないことがたくさんあります。
建築費の上限もないので、理想を追えば追うほど、建築費は高額になっていきます。
良い家を建てようと、情報を集めれば集めるほど、理想は高くなるものの、
その理想は予算の壁に遮られ、行ったり来たりを繰りかえすこともあるでしょう。
そんな時に、自分たちが家を建てようと決心した理由、
新しい家での暮らしに望んでいたことを
再度考えることが、理想の家の実現への道を開きます。
自分たちが家を建てようと決心した理由、新しい家での暮らしに望んでいたことが、
自分たち家族の家づくりの核です。
核があれば、迷った時に、家づくりへの考えをまとめる指針になります。
この核を守るためには、自分たちの家に対するこだわりを、予算内で実現させなくてはなりません。
予算内で実現させるためには、こだわりの中に優先順位をつけておくことが大切です。
良い家の条件は、デザイン性とコスト、住宅の性能という3つの要素の調和です。
この3つの要素のバランスが、暮らしやすい家を造ります。
そして、暮らしやすい家とは、家族によって異なり、
自分たち家族にとってのベストバランスを実現した家は、この世に一つしかありません。
「この世に一つだけの自分たち家族の家」を実現させるために、
核を持って、イメージ作りの為の情報集めと、資金計画の作成を始めましょう。
家づくりに必要な視覚的な要素に関わる情報
集めたい情報としては、主に外観デザイン、内装などの視覚的な要素、
室内環境、安全性など住宅の性能に関わる要素、間取りに関わる要素、
施工の依頼先を探すための要素があげられます。
情報集めの手段としては、インテリア雑誌やインターネットでの情報収集、モデルハウス見学などがあります。
外観デザインに関しては、散歩中に、家を見て歩くのも良い方法です。
モデルハウスのように、展示場内にある場合の家の外観と、
現実の住宅地の風景の中にある家の外観では、印象も変わります。
築年数は古そうだが、良い雰囲気の家だと感じられる家もあれば、
同じような外観で安っぽく感じられる家が並んでいることもあります。
よく手入れされている家もあれば、かまわれていないように見える家もあります。
そのようなたくさんの家の中で、もし魅かれる家があれば、その印象を留めておきましょう。
後で建築関係の雑誌などで、同じような家を建てている工務店を見つけられるかもしれません。
その家の主婦が水やりなどで庭に出ていれば、チャンスです。
「周りのお家とは違う印象を受けますが、どこで建てられたのですか?」
今のご時世で、知らない人に話しかけるのは勇気がいりますが、
話しかけられそうな雰囲気だったら、きっかけを作って、話をしてみると、情報が得られることがあります。
こだわりの家を建てた人は、家を褒められると嬉しいものです。
もしかしたら、家づくりについてのアドバイスを、もらえるかもしれません。
外観デザインや内装は、目に見える要素であり、夢が膨らむ部分なので、楽しく情報収集ができると思います。
写真やイラストなどがあると、家づくりプラン作成の際に、誤差の少ない理想のイメージを、設計者に伝えられます。
家づくりに必要な住宅性能に関わる情報
次に知っておきたい情報は、室内環境に関わる情報です。
冬は暖かく、夏は涼しい家にしたいという思いは、誰もが持つ室内環境への望みです。
「家全体の温度が一定に保てる家にしたい」
「無駄なエネルギーを使わないで、冷暖房ができる家にしたい」
など、家の中の温熱環境に対する自分たちの希望を叶える方法を探すのです。
家全体の断熱性を上げるという方法もあれば、太陽熱などの自然エネルギーを採り入れる工夫、
床暖房や全館空調などの設備を採用する方法もあるでしょう。
無駄なエネルギーを使わず、室内環境を調える為には、設計や建材もかかわってきます。
実際に施工を依頼する工務店との話し合いを始める前に、
「どんな室内環境の家にしたいか」という希望があると、具体的なアドバイスをしてもらいやすくなります。
室内環境=住宅の住み心地の良さは、性能数値だけでは表せないものです。
数値の良さだけを追えば、建築費は上限なく膨らんでいき、性能以外の部分をあきらめることになり、
バランスを欠いた家になってしまう恐れもあります。
例えば、比較的温暖な関東地方では、北海道などの極寒の地域に求められるような断熱性能は、
かならずしも必要というわけではありません。
極寒の地域に必要な高断熱にするために、間取りやこだわりを妥協するというような家づくりでは、
家族の暮らし方に合う家、家族全員が居心地よく感じる家は、実現できないでしょう。
この例は極端な話ですが、住み心地を良くする工夫は、性能数値だけで考えるのではなく、
太陽の光や熱・自然の風を採り入れるなどの地域の環境や、
家族の暮らし方に合わせるという方向からも、考えるべきなのではないでしょうか?
家づくりに必要な間取りに関わる情報
そして新しい家での家族の暮らしに直結する、間取りに関する情報も大切です。
「広々としたリビングにしたい」
「子供部屋は必要なのかしら?」
「トイレはいくつ必要?」
規格住宅と違い、注文住宅には、ベースとなるスタイルがないので、
どこから間取りを決めてよいのか、迷うことばかりです。
間取りを決める際に大切なことは、現在の家族の暮らしに合う間取りに加えて、
子供の独立後や、自分たちが高齢になった時にも暮らしやすさを維持できる、
または維持できるように対応できる間取りにすることです。
雑誌やインターネットから、間取りに関するヒントを集め、有益な情報は、家づくりに役立てましょう。
家づくりに必要な施工の依頼先を探す為の情報
自分たち家族の家づくりの核を理解し、
「予算内で理想の家を建てられる工務店」を探す為の情報取集は、
家づくりの成功の決め手となる重要な要素です。
工務店の中には、地域に密着し、量より質の丁寧な家づくりをすることを
特徴とする工務店もあれば、
全国展開する規格型住宅を建築する工務店、
ローコストを特徴とする工務店など、様々な工務店があります。
どの工務店も、ハウスメーカーのように、モデルハウスを持ったり、テレビコマーシャルを放映したりしていないので、
その分建築費が抑えられているという良さがある反面、消費者側が見つけにくいという難しさもあります。
工務店との出会いが、家づくりの運命を決めると言っても過言ではありません。
それにもかかわらず、自分たちの理想の家を建てられる工務店を探すのは、とても大変なことなのです。
その為、情報収集がと手も大切な要素となってきます。
住宅情報雑誌、インテリア雑誌、インターネットなどを活用し、自分たちの理想に近い家を建てる工務店を探す、
地元の工務店のサイトを探し、どんな家を建てているのか確認するなどの方法で、情報収集しましょう。
好みの家を建てる工務店が見つかったら、その工務店が建てた家を見学させてもらったり、
家づくりに対する話を聞きに行ったりするのも良いでしょう。
そしてその工務店が自分達の家づくりへの思いに共感してくれるか、
価値観や、金銭感覚が共有できるか、などを基準に評価してみてください。
これらの基準が共有できる工務店との打ち合わせは、とても楽しい時間となるはずです。
初めての家づくりは、小舟に乗った家族が、大海に漕ぎ出していくようなものかもしれません。
わからないこと、迷うことも多くあります。
そんな家づくりの灯台になるのが家づくりの核です。
そして、自分達の家づくりへの想いに寄り添って、理想の家を実現する工務店との出会いが、家づくりを成功させます。
蓮見工務店の家づくりへの想い
私たち蓮見工務店は、「工務店」+「設計事務所」ならではの
手作りの家づくりときめ細かいアフターメンテナンス、
そして設計事務所として培ってきた
デザイン性、高性能な家を提供させていただきます。
「熱を集め、移し、蓄える」
「風を通し、涼を採り、熱を排出する」
「直接的な日射を避ける」 「断熱・気密性を高める」
などのパッシブデザインも積極的に取り入れ、
今まで多くの雑誌にも掲載していただきました。
快適で心地よい暮らしは、設計、性能、見た目のデザインなど、
全てのバランスで実現できます。
そして、経験豊富な職人の手によってカタチになるのです。
私たち蓮見工務店は、それらすべてにこだわり、
お客様の一棟に全力をそそいでまいります。
注文住宅やリフォーム、リノベーション、店舗などの建築を
ご検討中の方には、これまでに携わったお宅をご見学していただけます。
「木造住宅の視覚的な心地よさ、
木にしか出せない香り、温かみのある手触り」
「木の心地よさと併せて太陽の光などを取り入れた、
パッシブデザインの良さ」
を感じて頂けます。
ご希望などございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。