蓮見工務店+設計事務所は、デザイン性の高い木造住宅、パッシブデザインを採りいれた暮らしやすい環境の家にこだわって注文住宅を造っています。
家族が心地よく暮らせる家とは、四季を通じて快適な温度と湿度が維持される家、明るく風通しの良い家、大地震や台風に襲われても命と財産を守れる家、家族がストレスなく家の中での行動ができる家、自分の家を見る度に満足を感じる家ではないでしょうか?
このような家は、耐震性、断熱性、気密性などの住宅の性能、外観デザインと内装の視覚的な美しさ、暮らしやすい間取りが、バランスよく調っている家です。そして、より快適な家の中の環境を調える為には、四季折々の気候の変化、太陽の光と熱、風との上手なお付き合いが求められます。
パッシブデザインを採りいれた木造住宅が作り出す快適な環境
太陽の光と熱、そして風のエネルギーを活かし、家の中の環境を、季節に応じて調える手法がパッシブデザインです。
熱を集める
季節と窓の向きに合わせて、熱に出入りを調整し、冬の室内を暖かくします。
陽射しを遮る
太陽の直射熱は、屋根や壁からも室内に侵入してきますが、70パーセント以上の熱が窓から入ってきます。その為、窓からの陽射しを遮ることは、非常に重要な課題です。窓からの太陽の熱の侵入を遮れば、夏の室内の温度上昇が、かなり抑えられます。
冬は熱を集め、夏は遮るという2つの相反する要素に対して、南側の深い軒と窓の近くに植えられた落葉樹は、どちらにも役立つ働きをします。
太陽は、夏高い位置にあるので、深い軒が陽射しを遮ります。反対に、冬は、低い位置にあるため、軒に邪魔されず家の中に陽射しが届きます。
落葉樹は、夏には、瑞々しい葉を茂らせ、秋には紅葉し、冬には葉を落とします。その為、窓の近くに植えられた落葉樹は、夏の間だけ陽射しを遮ります。
軒や庇、落葉樹以外にも、窓の外につけるすだれや、つる性植物で造るグリーンカーテン、オーニングなど、住宅の外観デザインや、周辺の環境に応じた陽射し対策があります。ただし、新築時の設計に日射遮蔽を採り入れておくことが基本です。
熱を蓄える
集めた熱を蓄え、陽射しが入る時間帯と、日が落ちてからの時間帯の温度差を抑えます。木材や畳には蓄熱性があるので、無垢材の木造住宅には、新建材を多用した木造住宅に比べて、寒い時期にも、床や壁がヒヤッとしないという特徴があります。
熱を排出する
暖まると上昇し、冷えると下降する空気の性質を活かし、室内にこもった熱を外に放出し、夏の室内を涼しくします。
風の通り道を造る
広い風の通り道があると、家の中に空気の滞らない環境、高湿になり過ぎない環境が調います。この2つの要素には、窓の位置、開閉方法と、吹き抜けが影響を与えます。窓の位置や開閉方法、吹き抜けによって、家の中の風の量が変わるからです。
窓には、引き違い窓、上げ下げ窓、すべり出し窓など、何種類もの開閉方法があります。その中で、縦すべり出し窓は、壁に沿って逃げてしまう風を、家の中に採りこんでくれる働きをします。その為、地域の風の性質に合わせ、壁に沿って逃げてしまう位置につける窓は、縦すべり出し窓にすると、風を採りこめます。その他には、引き違い窓のまま、袖壁を設けて、袖壁に風を当てて、室内に採りこむという設計の手法もあります。窓の開閉方法も、袖壁も、家の外観デザインに影響があるので、外観デザインとの調和にも配慮する必要があります。
吹き抜けは、1階と2階の空間を縦に繋げ、開放的な空間を生む設計の手法です。風の通り道を広くできる他、2階の陽射しを1階まで届けるという効果もあります。
間取りプランの際には、周辺の環境、地域の風の性質、窓からの景観、家具や家電の配置などを配慮した上で、風が通りやすい窓や袖壁、吹き抜けの位置を決めることが大切です。
明るさを採りこむ
日当たりの良い部屋は、晴れた日の昼間には、照明をつけなくても日常的な作業ができる明るさを得られます。窓の向きと周辺の環境によって、陽射しの質が変わるので、その部屋でする作業の内容に合わせて部屋の配置、窓の配置を決めるという考え方もあります。書斎や勉強部屋など、集中力を必要とする部屋には、北向きの窓からの柔らかい光が向いています。家族が寛ぐリビングには、明るい陽射しが届く南向きの窓、早起きの人の寝室には、東向きの窓というような考え方です。
ただし、現実には、窓からの景観や、周辺の環境と、窓の向きが、うまくかみ合わないケースも少なくありません。そのような場合であっても、「照明をつけなくても日常的な作業ができる明るさ」を得られる窓にすることが大切です。
最小限の暖房で冬を暖かく過ごせる断熱性と気密性
太陽の熱を採りこみ、採り込んだ熱を蓄えても、暖房設備を整えても、熱が逃げてしまえば、意味がありません。暖かい家にするためには、太陽の熱も、暖房の熱も逃がさないことが重要です。その為には、住宅全体の断熱性と気密性を高めなくてはなりません。太陽の熱を家の中に採りこむパッシブデザインと、屋根、壁、床、サッシを伝わって逃げていく熱を抑える断熱性、隙間から逃げていく熱を防ぐ気密性が、住宅の内部に、魔法瓶のような状態を作り出します。
風の通り道を広くし、2階からの陽射しを1階にも届ける吹き抜けを、断熱性の低い家に設けてしまうと、冬には暖房が効きにくくなり、寒い家になってしまいます。窓がたくさんある家は、明るく風通しが良くなりますが、窓の断熱・気密性能が低ければ、寒い家になってしまいます。また、熱を逃がさない点に、気密性を高めれば高めるほど、適切な換気計画が重要になってきます。
パッシブデザインと断熱・気密性、そして換気計画のバランスの良い組み合わせは、とても重要です。これらの要素がバランスよく調えられていれば、最小限の冷暖房で、最適な温度を維持できます。冷暖房をしている時間帯としていない時間帯、冷暖房をしている場所としていない場所、冷暖房をしている室内の高低差による温度差を抑えることができます。また、空気が滞ることなく、きれいな空気を循環させられます。
冷暖房を強く働かせれば、どのような室内環境の家であっても、夏涼しく冬暖かく過ごせるかもしれませんが、健康的ではありません。エネルギーの無駄使いにもなってしまいます。最小限の冷暖房で快適に過ごせる家は、健康的であり、光熱費を節約できる家でもあります。
緑の庭を望む大開口リビングの家
蓮見工務店が建築してきた数々の住宅の中から、今回は、吹き抜けと大開口のある家をご紹介します。
3世代が共に暮らす住宅です。日本瓦、無垢材、塗り壁、和紙など、古くから日本家屋に使われてきた自然素材がたくさん使われています。
植栽が、窓から見える景観の美しさと、夏の涼しさを造り出しています。
軒天の無垢材と外壁色の調和が上品な風格を生み出しています。
玄関土間の狭い家、玄関ホールを省略する間取りの家が増えている中、ゆったりした土間と玄関ホールが設けられた家です。右手には靴類、左手にはコートやスポーツ用品などをたっぷり収納できるようになっています。
玄関正面の建て縦格子からは、階段奥の窓からの陽射しが入り、玄関からの風が抜けていきます。
気持ち良い風が通りぬけていく吹き抜けのあるリビングの大開口からは、庭の景観が楽しめます。
パッシブデザインを採りいれた木造住宅は、快適であるとともに、自然が感じられる家、豊かな気持ちで暮らせる家でもあります。
その家に住むご家族一人一人が、充足した幸せな毎日を送れる家を、私たちと一緒に造り上げませんか?
蓮見工務店の家づくりへの想い
私たち蓮見工務店は、「工務店」+「設計事務所」ならではの
手作りの家づくりときめ細かいアフターメンテナンス、
そして設計事務所として培ってきた
デザイン性、高性能な家を提供させていただきます。
「熱を集め、移し、蓄える」
「風を通し、涼を採り、熱を排出する」
「直接的な日射を避ける」 「断熱・気密性を高める」
などのパッシブデザインも積極的に取り入れ、
今まで多くの雑誌にも掲載していただきました。
快適で心地よい暮らしは、設計、性能、見た目のデザインなど、
全てのバランスで実現できます。
そして、経験豊富な職人の手によってカタチになるのです。
私たち蓮見工務店は、それらすべてにこだわり、
お客様の一棟に全力をそそいでまいります。
注文住宅やリフォーム、リノベーション、店舗などの建築を
ご検討中の方には、これまでに携わったお宅をご見学していただけます。
「木造住宅の視覚的な心地よさ、
木にしか出せない香り、温かみのある手触り」
「木の心地よさと併せて太陽の光などを取り入れた、
パッシブデザインの良さ」
を感じて頂けます。
ご希望などございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。